パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

断片的記憶(断片的印象)

2023年06月26日 09時47分44秒 | あれこれ考えること

残念ながら記憶や知識は断片的なものにとどまることが多い
全体像はつかめないが、ここ最近気になった概念や言葉がいくつかある

「権威主義の誘惑」からは
「イデオロギーよりもアイデンティティ」
「ネポティズム」

「ショック・ドクトリン」からは
「コーポラティズム」

これらは最近の世の中を象徴している言葉で
「イデオロギーよりもアイデンティティ」は
日本人に生まれているだけで幸福として
移民とか多様な文化を積極的には認めない人たちを思い起こさせる

「ネポティズム」は日本語では縁故主義
物事の正しさよりも、地縁・血縁などの縁の縁故者の方を優先する考え方
地縁血縁をもう少し拡大解釈をすると友達もその中に入りそうだ
(思い浮かぶのはあのK 学園のこと)

「コーポラティズム」とは、新自由主義の考え方では
政府はできるだけ競争原理の働く民間に任せるほうが良いとしているが
その落ち着く実態は、多国籍企業が政府と結びつく事によって
株主が経営陣を動かすように、自分たちに都合の良い政策を次々と
導入させて利益を拡大して、反対者を弾圧するシステムのこと

これに関係するのが「帝国主義」で、かつては自分は間違った理解をしていた
言葉からはスター・ウォーズに出てくるような植民地を思わせるような
支配が「帝国主義」だと思っていたが、実は決済機能としての銀行が
預金が増えてしまうと、身軽なお金というものはその使い道を有効に
(更に増やすように)時と場所を選ばずに侵略していくというものが
帝国主義という概念らしい

この帝国主義は最初は武力ではなく金融から支配を始め
徐々に情報統制から力によるコントロールに繋がっていくようだ
これは世界の情勢を見ていくとこのようなステップを踏んで行くところが多いらしい
そして「コーポラティズム」に行き着く(?)

話は飛んで、マイナンバーカードについては「結局これか!」
と思ったことがある
紐づけで云々の前に、カード普及のためにマイナポイントをサービスする
販促案が実施された時のことだが、5,000円分得するために申請を行ったところ
このマイナポイントが使える企業をチェックしてみると
大手流通業とか全国展開している飲食店等だった
意地悪な考え方をすると、マイナポイントで売上が上がる可能性があったのは
地元の商店ではなく大手に限られていた

縁故主義とまでは言わないにしても、実態が少数者の利益になるように
世の中は進んでいるかもしれない、、と思えたのだった

数年前読んだ「国家はなぜ衰退するか」の結論としては、少数者の収奪が
国家の繁栄を阻むものだとされている
少数者の収奪は「ネポティズム」とか「コーポラティズム」に
言葉を変えていろんな識者が指摘し危険性を訴えている

ということで、よくわからない現実が少しづつ気分を重くしている
気がついた人は何かをしなければいけないが
さて何をしたら良いのだろう

得意のまとまらない話

コメント
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