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パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「抱く女」(桐野夏生)を読んだけど

2015年09月27日 19時59分41秒 | 

どうも最近は小説の類が読めていない
読みたいと思わせる本がないのと、
今はそのモードに なっていないせい
又吉直樹の「火花」も書店で文芸春秋を手にとって
パラパラと冒頭を追ってみたが、思いの外一つのセンテンスが長く
そのリズムが今の自分には合っていないように感じられて
今のところはパス

代わりに購入したのが桐野夏生の「抱く女」
この作家の作品は読んだことがない
ただこの作品は自分が学生時代の、あの妙に熱っぽい世相を
書かれている様で何かしらのインスパイアされるものがあると
期待したのだが、、、

著者には失礼かもしれないが、そしてこの作品は彼女にとって
駄作かどうかわからないが、自分としてはすぐに忘れ去られる作品
確かに麻雀をしたりすることは自分の学生時代にもあった
ジャズ喫茶も、そうしたシチュエーションはわかる
でも何か違う 
同じ時代を扱った女性の作家のものに小池真理子の「恋」があった
こちらの内容も例のごとく覚えていないが、これは妙な熱気がある
こうした差は作者の筆力(描写力)によるものか
それとも受け手としての自分のコンディションのせいなのか

いずれにしても、主人公の男に対する猛烈な思いは
小説的な空間かも知れないが
余りにも唐突過ぎてちょっと違和感を感じる
(桐野夏生のファンには少し申し訳ない)

あの時代の雰囲気は「ノルウェーの森」村上春樹
「されど我らが日々」柴田翔
高橋和巳「我が心は石にあらず」とか「邪宗門」
それに多少ニュアンスは違いかもしれないが
福永武彦の「草の花」とか 「海市」のほうが感じられるかもしれない
もっともこれはみんながそう感じられれるというのではなくて
個人的な思いに過ぎないかも知れない

とにかく今は小説に関しては読書モードになっていない 

読書モードになっていない時は、一旦お気楽なミステリーを読むと
一気に読書モードに入ることができる
その意味では今興味があるのは「生還者」下村 敦史
これは書評などではかなり高評化

しかし、よく見ると見かけの本ばかりが散らばっている
先ずはそれから済まさなければ、、、?

 

コメント
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