Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』少佐&バトー&神山監督による舞台挨拶レポート

2011年05月14日 | アニメ
連休前のことですが、新宿バルト9で行われた『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』の
大ヒット御礼舞台挨拶に行ってきました。
今回のイベントでは草薙素子役の田中敦子さん、バトー役の大塚明夫さんと一緒に作品を鑑賞した後、
神山健治監督を交えてのトークを聞かせてもらえるという豪華な内容です。

まずは映画の上映前、石井朋彦プロデューサーの司会にあわせて田中さんと大塚さんが登壇。
SSSの収録から既に4年ほどが経過し、さらに今回の3D版はお二人とも初めての鑑賞になるそうです。

観客へのあいさつ後、お二人は観客席中列の真ん中に設けられた特別席へ移動。
(残念ながら私の席からは遠く、上映中の様子などはわかりませんでした。)

順番に『Xi Avant』『タチコマな日々3D』『攻殻SAC SSS 3D』と上映された後に、
田中さんと大塚さんが再登壇して、トークがスタートしました。
(以下、発言内容での敬称は略させていただきます。手書きメモ再現につき、多少の誤りはご勘弁を。)

石井P:エンドロールでご覧になったシーンが、いま皆さんの目の前で再現されています!
     そしてtwitterのハッシュタグランキングでは1位、Ustではウィリアム王子の婚礼を抜いて10位!
大塚:バイブルのようなこの作品が、いかに電脳化された民を動かしたか(笑)。

石井P:では、バトーの声で神山監督を呼び込んでください!
大塚:バトーの声でですか・・・(ここで劇場全体に響くほど重い声になって)監督、監督!
神山監督:(先生に呼ばれた学生のような声で)はい~。

そしていよいよ神山監督が舞台へと登壇。

監督とスタッフは上映中に裏でUstを注視しながら、twitterで寄せられるファンの質問に答えていたとのこと。
(その時の公式まとめはこちら。)

そして席に座ろうとした大塚さんが、いかにもという感じで背後から取り出したのが『攻殻SAC SSS』の
ノベライズ版でした。
これは神山監督から当日贈呈されたもので、中には楽屋で書いてもらったという監督のサイン入り。

ノベライズには映画で見えなかった各キャラの心理も書かれてます、という神山監督の言葉に対し、
大塚さんはやや困ったような表情です。

大塚:ではこれを読んで、僕の演じたバトーの心理が間違っていたとしたら、その時はどうすればいいんですか!
神山:いや、間違ってるところは1個もなかったので、大丈夫です。自信を持っていただければ(笑)。

そして、初めて3D化された作品を見た感想について。

田中:まだ映画の中にいるみたいで、何かしゃべらなくちゃいけないのに現実に戻りきれてない気がします。
    すばらしい。

ここで自分も発言しようとするあまり、もらった本をつい膝に挟みそうになる大塚さんの姿に
場内からは思わずくすくす笑い。うーん、大塚さんてばお茶目すぎる。

大塚:(横のほうの席の人も)3Dで見えるんですか?あれはいったいどういう仕掛けなんですか?
神山:右目と左目の映像をすごい速さのシャッターで切り替えてます。
    細かい原理までは説明できませんが、映像に若干角度がついたように見えます。

田中:OPの映像で、私の横の若干一名が映像を一生けんめい手でつかもうとしてました(笑)。
(注・たぶん大塚さんがつかもうとしていたのは、マイクロマシンアンプルの映像でしょう。)

大塚:音が普通のサラウンドよりも多重に聞こえましたが?
神山:(3D化にあわせて)多少やり直しています。飛び出した映像を見ながらミックスしていないので、
    できてからもっと音を回せばよかったかなとも思ったので、そこは今後の課題です。

田中:アニメを見たという感じがしないですね。
大塚:電脳の場面だけ3Dになるかと思ってたら、アニメ全体が3Dになってるとは思わなかった。
    セリフは言った覚えがあるけど、画は違うぞと思ったところも。
神山:描きなおしはせず、視差で調整しています。もともと平面だったものを、奥に行くようにしたりとか。
    スクリーン面をゼロと思ってもらうと、向こう側もあるしこちら側もあるという感じ。

大塚:3D化で気づいたのかもしれないけど、すごく見慣れた場所がありましたが。
(注・バトーとサイトーがラジ・プートを見失う場面)
神山:あれは東京テレビセンターの裏の駐車場です。ロケハンに行く時間と、押井監督のように
    湯水のように使えるお金がなかったので(笑)
田中:収録には車で来る人が多いので、みんながあの駐車場に車を停めて・・・。
神山:そこでみんなで立ち話とか。トグサの家(のモデル)は、旧I.G.の向かいのマンションですし・・・。
    (ここでぽそっと)ちょっとしたコラージュで、身近なところでも映画は作れますよ押井監督(笑)。
大塚:ボクのぶんのお金も残しといてくれと(笑)。
神山:アバターに負けたとか言ってないで(笑)。
石井P:飛行機もまだエコノミークラスですし(笑)。

ここで壇上に置かれた、『SSS 3D』と警視庁のコラボによるサイバー犯罪撲滅キャンペーンの
ポスターが紹介され、田中さんが少佐の声でキャッチコピーを朗読してくれました!

「ネットは広大だわ。しかし逃げることはできない。」

・・・劇場内の空気がいきなりピーンと張りつめる感じ。思い当たる人がいたら、その場でいきなり
自首しそうなほどの迫力です。

しかし、ここで大塚さんがひとこと「今後もし警察に捕まったら、公安9課だ!と言えば見逃してくれるかな?」
これで場内はまたもや大笑い。

ちなみにこの種のコラボで申請を出しても普通は通らないところ、警察に攻殻SACのファンの方がいたことで
今回のキャンペーンが実現したそうです。

石井P:キャッチコピーはこのポスターのオリジナルですね?
神山:さすがに「この問題を解決してはならない」は、ちょっと警察むきじゃないなと(笑)。

ポスターの貼ってある場所は警察の所内等ですが、石井Pは近所の警察署をのぞきに行って職質を受けたとか。

大塚:貼ってあるのにサインとか書いちゃダメですか?
神山:たぶんすぐ剥がされて、その人が窃盗で捕まります。
大塚:僕もその場で捕まるか、器物破損とかで。
田中:(少佐の声で)しかし、逃げることはできない(笑)。

神山監督もお二人と会うのはしばらくぶりとのことで、やや同窓会的な雰囲気の話題もありました。

大塚:久しぶりに会って、貫禄がつきましたね。
神山:なかなかつかないんですが。髪は短くなりました。
田中:あと、前は必ず帽子をかぶってましたね。(注・「笑い男」のマークも、帽子をかぶった姿です。)
大塚:帽子はいろいろと頭によくないから(笑)。

ここで田中さんが、胸元に輝くシルバーのタチコマペンダントを披露。
(これについてはご本人のブログに写真入り記事が出ています。)

田中:すごくかわいくて、監督からまたもや奪ってしまいました。
神山:タチコマも、美しい人の胸元に行きたいと言ってましたので。
大塚:ボク何ももらったことないな(笑)。
石井P:小説、小説!
田中:監督にサインもいただいて。そして手を見ると、笑い男のリングが!
大塚:見せてくれるからくれるのかと思ったら、見せるだけだった(笑)。
神山:今度進呈します。(注・後ほどちゃんと進呈されたそうです。)

神山:(攻殻SACの第一期で)新人監督としてお二人と一緒に仕事ができてよかった。
    勉強では得られないものを得ることができました。
大塚:大きな声じゃ言えないけど、自分の中で一番好きな何本かの作品のひとつです。
田中:私は、一番好きな作品ですね。声優さんもみんな仲が良くて。
神山:9課のメンバーと一緒にいるような感じでしたね。
田中:収録中わからないところがあると、監督のいるタバコ部屋に行ったり。
    そんな時は「職員室に行ってくる」と言ってました。
神山:質問に答えるために、自分も収録前にずいぶん予習をしてました。
田中:作品によっては時代がすごく反映されているけれど、攻殻SACに関しては昔の作品という気がしないです。

石井P:この先の素子さんとバトーさんの構想は?
神山:いくつかやり残したことがあって、例えばバトーが(素子以外と)のっぴきならない恋に落ちるとか。
田中:それは聞き捨てならないですね!
神山:バトーって弱い人を助けたくなっちゃうから、少佐に気持ちがありつつも・・・というのが書けるとおもしろいかなと。
田中:(大塚さんを見ながら)どうしますか?素子を一番に思っていても、そういう事態になったら・・・
    (ここで少佐っぽく)どうなの?
大塚:(バトーに)迷子になっちゃダメだぞ・・・と言いながら、少佐のほうに歩いて行けばいいんじゃない?
神山:少佐もバトーの前ではポーカーフェイスだけど、実際そういう事態になったらどうなの?と問いかけてみたいです。
石井P:そのへんを見たい方は、twitterでハッシュタグ #PH9をつけてつぶやいてください。

また、神山監督と田中・大塚ご両名については、7月発売のBDソフト『攻殻SAC SSS 3D AD』の
オーディオコメンタリーでも顔を合わせるので、そちらの内容にもご期待くださいとのことでした。

最後に大塚さんと田中さんから「この作品を見て、日本のアニメと日本の底力を感じて欲しい」という趣旨の
挨拶があり、神山監督からは全世界のUst視聴者へのお礼と、もしもチャンスがもらえれば(攻殻SACの)
次回作に挑戦したいという意欲が語られました。

少佐とバトーをナマで見る&声を聞くというめったにない機会に加え、3D版の初鑑賞に
同席させていただけるという貴重な場を共有できたのが、何よりもうれしかったです。
もう攻殻SACの新作が作られないとしたら、こういうイベントは二度とないかもしれないし。

・・・そうならないためにも、ぜひプロダクションI.G.には次回作の実現にがんばってもらって、
神山監督、田中さん、大塚さん、そして全世界のファンからの熱い期待に答えて欲しいです。
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