Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

マイマイ新子のふるさと、防府探訪(2日目)前編 マイマイ野外上映会

2011年09月26日 | マイマイ新子と千年の魔法
防府探訪2日目。今夜はいよいよ国衙史跡公園跡で『マイマイ新子と千年の魔法』の上映会が行われます!
・・・が、その前にマイマイ関連のイベントがいくつか行われるということで、まずはそちらに参加しました。

最初はマイマイの音楽プロデューサーである岡田こずえ氏による高校生への講義「文化による地域振興」。


地元防府のブランド「幸せます」のCM音楽を作るというのが題材でしたが、講義の中心となったのは
事前アンケートの分析。
それによって「幸せます」というブランドをどんな商品につけ、どんな購買層に届けていきたいかを、
受講する防府商業高校の生徒さんと一緒に考えようというものでした。
さらに各受講者に対し「幸せに思うのはどんなときか」や「防府のいいところはどこか」といった質問を
投げかけることで、「幸せます」のイメージをより具体化しようとする試みも行われました。

参加していた学生や地元の企画者としては「テーマ音楽ってどうやって作るんだろう」という事前の期待感と
講義内容の違いにやや戸惑いがあったかもしれないけど、マーケティング戦略としては実に興味深いものでした。
特に「幸福感」と「防府のよさ」をじっくりと考え、日々の暮らしの中からそれらを再発見していくプロセスは
まさに『マイマイ新子と千年の魔法』という作品の製作理念とも共通する点だと思います。

アンケートでは「女性向け・日用品・食べ物」といった商品展開が期待されているという結果が出た
「幸せます」ブランド。この結果と岡田さんの講義、そして「マイマイ新子」という実例を参考にして、
今後もより魅力的な商品開発を進めていただきたいものです。

続いては片渕監督自らが語る、『マイマイ新子と千年の魔法』未公開メイキングVTRの上映。
アニメの製作過程、ロケハンの様子、そして2008年に防府で行われた声優オーディションの様子を、
片渕監督の生コメントつきで見ることができました。





特に印象的だったのは、オーディション参加者のお子さんをリラックスさせる脇田アナの見事な手際!
オーディションでの堂々とした演技も含め、これならひづる先生に選ばれるのも納得という感じです。

国衙の史跡公園に戻ると、昨日巻き上げた上映スクリーンの向こうに多々良山の姿が見えました。


そして石碑の裏には、もはや恒例となった「ひづるの墓」が出現!

いつも周到にご準備いただき、ありがとうございます。

上映まで時間があるので、周辺を少し散策しました。

新子が通っていた松崎小学校。自転車が走っていく方向から、新子が登校してきます。

旧長州藩主であった毛利公爵の邸宅。今は毛利家の遺産を保存する博物館になっています。

内部には大理石の浴槽つきの広々とした浴室などが備えられ、かつて大正天皇・昭和天皇も宿泊されたとか。
また、映画の中で光子が入り込んだゴルフ場も、もともと毛利公爵の私有物だったそうです。

邸宅の前に広がる国指定名勝・毛利氏庭園。


庭園の一角から市中を眺めると、その先に向島と江泊山が見えます。


さらに望遠レンズを使って、向島と江泊山の間の海を撮影。

ここから諾子たちが船に乗って、防府へとやってきたのでしょう。

史跡公園に戻ると、国府サミットののぼりが立っていました。

今回の野外上映会は、全国の国府所在地によるイベントの一環として開催されるのです。

会場内に出ている屋台には、ウワサの「みそ焼きマイマイ」もありました。

のぼりをよく見ると、片渕監督のサインが入ってます。


今回始めて食べたけど、期待したほど麦みその味が濃くなかったなぁ。ギョロッケも控えめだったし。
マイマイファン仲間の一人であるドカン隊長も、前回より味が薄かったとの意見でした。

私としてはうどんも麦みそも、もっと焼いて香ばしさを出したほうが好みです。(ビールにも合いそうだし)
とはいえ、同じマイマイ仲間の押井徳馬さんにはちょうどよかったそうなので、このへんは人それぞれですかね。

上映前の催しとして行われた、防府少年少女合唱団による「Sing」の歌唱。


そしてマイマイファンにはおなじみ、村井さんとMookiさんによる生演奏!

途中ではジャズ風の即興掛け合いもあり、短いながらお二人のテクニシャンぶりが発揮されたステージでした。

原作者の高樹のぶ子先生と、リアル光子ちゃんこと先生の妹さんもご登壇されました。

高樹先生は「震災後の日本を見つめなおす原点としても、いまこの作品を見て欲しい」とコメント。

そしていよいよ、野外上映が始まりました・・・!


国衙の石碑の向こうには、諾子ちゃん初登場のシーン。


昭和30年の国衙が、平成23年の国衙に映し出されます。


防府の夜を走る少女たち。


上映終了~。


背景に黒くそびえる多々良山の前で、巨大なスクリーンに映し出された同じ土地の風景を見る経験は
まるでタイムスリップのようでした。
この瞬間、2011年の防府に平安時代と昭和30年の空間が重なりあうという奇跡的な空間が
確かに存在していたのだ、と思います。

そして特にぞくっときたのは、夜の場面で貴伊子が空を見上げるシーン。

このとき、彼女の視線がスクリーンの外に広がる夜空を見渡しているように感じて、鳥肌が立ちました。

さらに、新子と貴伊子がひづるを見下ろす場面。

まるで私たちが新子たちに見られているみたいです。

作品の舞台となった風景の中で、その作品を見るということのぜいたくさ。
水平に広がる土地に時間という柱が打ち込まれて、「防府」という世界が立体的に立ち上がってくる感覚。
長いことこの上映会を待ち望んでいたけれど、それを補ってあまりあるほどの経験を得ることができました。

上映終了後は片渕監督からのあいさつに加えて、最後のゲストである「ひづる先生」こと、山口放送の
脇田美代アナウンサーの登壇もありました。

脇田アナもこのたびひづる先生と同じくご結婚が決まり、実際に東京へ行ってしまわれるとのことで、
会場からは「おめでとうー!」の声が飛び交いました。
地元の皆さんには名残惜しいと思いますが、今後東京周辺でのマイマイ上映の際には、ゲストとして
登場される可能性も高くなりそうです。

ということで、盛りだくさんの野外上映会も無事終了。
風はやや強かったものの、終始天気もよく「星空の下でマイマイを見る」という幸運に恵まれました。

今回ご出演された多数のゲストの皆さん、そして前回に引き続きこの野外上映会を実現してくださった
地元防府の皆さんに、改めて感謝いたします。
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