Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

『ウォッチメン』日本語版、ついに復刊!

2008年12月25日 | アラン・ムーア関連
メリークリスマス!ってのはさておき、年の瀬を熱くするビッグニュース到来!
これまで世界中で出版された全てのコミックの中でも、その最高峰に位置すると
評される、アラン・ムーア作、デイヴ・ギボンズ画の『ウォッチメン』日本語版が、
来年2月28日に復刊されるそうです!

最初の邦訳刊行から10年。メディアワークス版は既に絶版となり、古書価格は
2万円を下らないという状況も、ようやく解消されそう。
いくらすばらしい本でも、こんな状態では読んでもらいようがないですからね。
私も長らく復刊を希望してたので、ご祝儀でもう一冊買い足そうかと思案中。

メディアワークス版の書影は以前に載せてるので、今回はあらすじをご紹介。

・・・我々の知る世界とは異なる歴史を歩んだ、もうひとつのアメリカ。
そこではかつて、本当にスーパーヒーローたちが活躍していた。
スーパーマンのような超人的能力はないが、各々の才能と強い正義感によって
社会の悪と戦い、アメリカの秩序を守ってきたヒーローたち。
しかし時代は流れ、社会運動の高まりと共に世情は混乱。善悪の境界は崩れ、
彼らの力はいつしか、一般市民の暴動鎮圧へと向けられていた。

強大な力で超法規的な活動を行う存在に対して、冷たい視線を向け始める人々。
議会は遂にヒーロー活動を禁止する法案を可決し、多くのヒーローは活動をやめて
一般市民の中に消えていった。

1980年代に入り、ヒーローとして活動を続けている人物はわずかに3名のみ。
1人目はフットボーラーのような肉体とあくなき闘争心を持ち、政府工作員として
アメリカのベトナム戦争勝利にも貢献した男、コメディアン。
2人目は放射能事故により異様な姿と恐るべき超能力を得た、この世界における
ただ一人の「超人」である、Dr.マンハッタン。
彼らは政府のエージェントとして、あるいは冷戦下における対ソ連の切り札として
政府お抱えのヒーローという立場を保っていた。

そんな二人とは異なる存在なのが、3人目のヒーローであるロールシャッハ。
それまでもアウトロー的な活動で名を馳せてきた彼は、法律で禁じられた後も
独自にヒーロー活動を続け、社会的には犯罪者と見なされていた。

そして1985年10月の夜、一人のヒーローが何者かによって殺害される。

誰が、なぜ、どのように殺したのか?これはヒーロー狩りの始まりなのか?
かつてのヒーローたちは真相を知るため、再び動き出す。
やがて明らかになる巨大な陰謀と、ヒーローたちを待ち受ける数奇な運命。
米ソの緊張が高まり、いまや核戦争の一歩手前まで追い込まれたこの世界で、
ヒーローたちがついに見出した真相とは・・・?

自由とは、正義とは、悪とは、平和とは、そして人間とは。
『ウォッチメン』は、ヒーローたちの戦いを通じてこれらの意味を追求し、さらに
一般人と違う生き方を選ぶことの喜びと悲しみ、そして責任と挫折の重さまで
完璧に描ききっています。
これらのテーマが、今年公開された映画『ダークナイト』と共通していることは
映画を見た方ならすぐに気づくでしょう。
劇中でのバットマンの苦悩をさらに突き詰め、極限まで描写してしまったのが
この『ウォッチメン』であると言ってもよいと思います。

時に冷徹すぎると思うほどの描写には、どこか悟りにも似た無常感が漂っており、
その感触は手塚治虫の最良の作品にも通じるものがあります。
予定価格は3,750円と少々値が張るけど、読み応えは保証つき。
マンガに娯楽以上の中身を求める人にとって、本書は避けて通ることのできない
巨大な山脈だと思います。道は険しいかもしれないけど、求む挑戦者。

Amazonの出版情報によると、今回の出版元は「小学館集英社プロダクション」。
元は小学館プロダクションとして、数々の海外名作コミックを邦訳出版していた
老舗です。(その後に大半を絶版にした、という前科もあるけど。)
最近ではムーア初期の傑作『V フォー ヴェンデッタ』もここから出てますね。

ということで、ムーアつながりでBE@RBRICKの『V フォー ヴェンデッタ』。

本当はV様の記事と写真を入れ替えるべきだけど、いまさらですからね~。

お腹の柄がジョーカーみたいなコスチュームじゃなくて映画のロゴなのは
残念ですが、劇場版V様の仮面フェイスはイイ感じですよ。

V様も原作のほうが映画よりも数倍は奥が深いので、断然コミックのほうを
オススメします。ラストなんかまるっきり違ってるし。
ただしヒロインのルックスだけは、映画のほうが勝ってましたけど・・・。
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