つつじの盛りが過ぎて、さつきが咲き誇る季節になってきた。
5月から6月への移り変わりだが、暑い夏の予感がすぐそこにある。
季節の移ろいを感じるのは、植物だけではない。
ここ三鷹にある研究施設には、人間以外の住人がいる。
丸々と肥え太った2羽のカラスが、どすの利いた叫び声をあげて攻撃を仕掛けてくる。
なぜ私が、東京でカラスに襲われなければならんのだ。
こんな惨めな気持ちになったのは久しぶりだ。
もう一人の主役がいる。
猫だ。
のんびりと道路の真ん中でくつろいでいる。
大丈夫か?
カラスが怖くないのか?
そして車は大丈夫か?
この研究所には、私の知らない動物たちの約束事があるようだ。
まるで動物たちのトゥモロウランドだ。