河童の歌声

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初恋物語

2017-06-14 17:28:04 | 日記



先日、歌声喫茶会場である女性と話をしていたら、
彼女が中学校時代にブラスバンドでクラリネットを吹いていた事を知りました。

それで思い出すのは・・・
実は、私の初恋の女性は、
中学校の時にブラスバンドでクラリネットを吹いていた女生徒だったのです。



私の学校の、女生徒のセーラー服は、
いわゆる紺サージで、スカーフの色は、赤色でした。
私の指定校の東海中学は一般的な紺サージに白色のスカーフでした。
しかしその中学はあまり評判が良くないという母親の意向で、
私達、姉弟は越境入学で城南中学に入学したのでした。

その中学でその初恋の彼女に巡り合ったのですが、
彼女のセーラー服は、学校指定の紺サージではなく、
真っ黒な色のセーラー服を着ていました。
きっと何処かの学校から転校してきたみたいでした。

一年生の時に彼女を見染めた私は、
以後、卒業に至るまでずっと彼女だけが好きだったのです。
それこそが私の(初恋)でした。

私の学校は年毎にクラス替えがありましたが、
彼女を好きになった私は、2年生になったら彼女と一緒になりたいと願っていたのですが、
その願いは空しく空振りとなり、ひどくガッカリしました。

そして、3年生になる時・・
つまり、これが最後のチャンスですが、
どうしてなんでしょうね~。
まるで宝くじと同じで、こういった願いって、成就しないんですね~。

ラストチャンスも外れで、私の青春に汚点を記したのでした。
2年の時に仲の良かった奴が、3年生で彼女と同クラスになったので、
私は彼に打ち明け、
「俺、彼女が好きなんだ。彼女の写真が欲しい」と頼み、
遠足などの集合写真を何枚か貰った時は嬉しかったな~。

その写真を見ながら、彼女の絵を何枚も何枚も描いたものです。
今でも思い出しながら、その絵を描けるくらいです。
私は結構、絵心はあったのです。

当時、流行っていたコニー・フランシスの「夢のデート」
この曲は、頭の中だけの私と彼女とのデートでした。
「♪ウォーウォウォー、ウォー、イェイェイェエ」といった、
その頃の流行っていた意味不明の音というか声というか、
それをラジオで聴いては切なく彼女に恋をしていたという、
まさに、(純情)を絵に描いた様な中学生を、やっていたのです。
きっと現在の私を知っている人達は信じられないでしょうけど、
私にだって、純情可憐な中学時代は、一応あったんですよ。

今じゃ単なるスケベおやじのイメージしかない俺だって、
乙女を純粋に恋する清らかな中学生だったんです。
俺を誰だと思ってやがんだッ、なめるんじゃね~ぞッ!

そんなに好きならブラスバンド部に入れば良かったのに、
何でそうしなかったんでしょうね?
それは私にも判らないのです。
きっと度胸が無かったんじゃないのかな?

卒業まで、純情をやっていた私は、遂に彼女とひと言も言葉を交わす事はありませんでした。
私の親しい友達は、一年年下の女生徒を好きになり、
彼女に「俺と付き合って欲しい」と一対一で申し込みをしたんですが、
「私はまだそんな気持ちにはなれません」と言って断られてしまいました。
でも、「俺、今から彼女に申し込みに行く」と宣言して、
突撃して、ものの見事に撃沈した彼を見ながら、
私はその男らしさに憧れ、尊敬の念すら感じました。

それに比べて俺は・・・
情けなく時は無情に過ぎゆくのみ。
とうとう卒業式の日が来てしまいました。
誰が何をしてくれるはずもなくの「蛍の光」合唱。
後ろ髪引かれる思いだけが、いつまでもいつまでも心に残るだけの時間。
その切ない思いは、今思い出しても・・・
そうなんです、今でも思い出す事が出来るのです。
それだけ切なかっんでしょうね・・きっと。

49歳の時に中学の同期会がありました。
港区の高輪のホテルでした。
私は、卒業後引っ越しをしたりで幹事さんとの連絡も途絶えていたので、
そういった会に出席した事は一度も無かったのですが、
遂に25年ぶりの中学校時代の友人たちとの再会でした。

しかし、初恋の彼女はそこには来なかったのです。
神田・神保町に嫁いだという情報は得たのですが、それだけでした。
逆に「貴方は私の初恋でした」という想いを打ち明けてきた女性も居ましたが、
私の心は晴れないままでの同期会だったのです。
それが最後で、もう二度と彼等と会う事は無い筈です。

そういった事があったので、
高校生になった時に私がブラスバンドに入る原因だった事は間違いありません。
楽器を始める要因なんて、所詮そんな単純というか不純というか、
そんな事なんですね。
それが、ブラスバンド部期待の新人に私がなろうなんて・・・
私に楽器演奏の才能があるなんて知らなかった。
こんな事なら中学の時にやってりゃ良かったんんだよ。

男であれ女であれ、人として生まれてきたからには、
絶対にある(初恋)
人が人を好きになるって事くらい、素敵な事ってないですね。
その人に好かれたい気持ちで、自分を磨き、進歩し、
そういう事は、好きになる気持ちが失せてしまっては、もうあり得ないんですからね。



原日出子、やっぱりこのタイプに俺は弱いんだ。
初恋の彼女もこのタイプでした。
男って、いつまで経っても好みのタイプは変わらないんだよね。








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