そげえしょるうちになあ。鬼はボンボンと そこらへんにころがりょうる岩を、かたっぱしからひろうてのう、きびっつさまのほうへ投げてきよたっんじゃ。あんまりぎょうさんのおおけえ岩がびゅんびゅん飛んで来るもんで、石の楯築を作っても、みことたちゃあ きょうとてたまらんのじゃ。
せえでなあ、命(みこと)も、そげえにぎょうさんとんでくる岩をどうにかせにゃあならんとおもうて、弓に矢をつがえて鬼の城へめがけてぶっぱなしたんだと。
どうなったとおもよん。
このへんがこの物語のいちばんええところなんじゃが。
せえにしても、この鬼、温羅の肩がええと言うたらなかったんじゃろうな。なにせ、この岩置き岩から鬼の城まではなあ、でえてえ4里はあらあな。そげえなところまで、子どもみてえな岩をなげるんじゃけえ、てえした肩をしておったのじゃと思うは。ことしのロンドのオリンピックにでてみいな、砲丸投げなんか一等をとることまちげえねえで。
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