私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

歌よむしるべの書

2013-04-11 13:36:55 | Weblog

歌を詠もうと思えば、先ずその参考にすべき書として、高尚は
 「ふるくは定家卿の和歌庭訓、為家卿の詠歌一体、阿佛房の和歌口伝などという書のたぐひ見え、近き世にもかける人数々あり」
 と挙げております。そして、近き世のこれら数々の書物はどれもこれもみな「正しきしるべにはあらず」と思えるから、自分がそれを補って、正しい歌のしるべを書いたのだと。随分と自信ありげな言葉を書き連ねております。庭訓、一体、口伝の中にも「・・・歌よくよみたまひし人々のしわざなれば、さすがによき事もまじれり」とあります。そしてこれらの中の何がよいか書いていますが、あまり専門的になるのでやめます。

 でも、高尚は、「詞をえらばずつくろわず、思う心をただありにいうをよしと」、近頃の歌詠みはいうがひがごとぞ」と強く言いきっております。