井上通泰によると、高尚の消息としてその他にも色々と書き添えてあります。それはあまり長たらしくなるので無視しようかと思ったのですが、もう少しだから、序でに全部書いたらという意見を頂きましたので、もう2.3回書きてみます。あまりおもしろくもないのですが、もし、およろしければお読みいただければ幸いです。
南天荘雑筆に曰く
「儒教は諸名家多、国学を本式に学候者は近国に寥々として一人もなく甚珍敷且本朝之学に候へば本を不忘順道にも叶可申候。・・・・野生儀も唯今はまだ部屋住にて勤学之外は閑暇に居申候へば・・・・」
と。
この中で高尚は「野生儀も唯今は部屋住にてとありますから」、まだ吉備津宮の社家頭に成ってない高尚二八,九歳の時のことではないかと思われます