高松歴史を楽しむ会の研修旅行に参加しました。今年は「お江」さん関連の滋賀県立安土城考古博物館―小谷城戦国歴史資料館―長浜城歴史博物館を訪ねました。
中心は、浅井長政とお市の方の終焉の地に新しく出来た「小谷城戦国歴史資料館」の見学です。しかしです。その館に入ってすぐ思ったのですが、「こりゃなんだ」というくらいお粗末その物の資料館でした。300円も入場料を取られて、随分と損をしたような見学でした。ろくな資料もないにもかかわらず、入ってすぐ、ご丁寧にも「撮影は禁止です」という、やや語調を強めての言葉も頂き、「いったいこの資料の中の何を撮影するのか」と少々腹立たしいような見学になりまっした。
「浅井長政とお市」と同じように、「此の館の運命はいかに」、そんな思いに駆られながら、早めに外へ飛び出しました。外は、5月の緑がそこらじゅうを舞っています。館内での嫌な気分が、急に、晴れ晴れとなりました。
でも、この地に城を構えて、敢て、お市の兄信長と戦った、浅井長政の心根は、この地に来てみて、初めて何だかわかったような気がしました。長政はこの戦い、決して、勝利することはないと思っていたのでしょうが、それでも戦わずにはおれなかった悲壮な思いが、お城が点在した山の木々の間から5月の空の中に大きく湧きたつように思えました。
何のために研修旅行だったのでしょうか? 多くある視察先の中に、ここを選んだ私たちが悪かったのでしょうかね。