私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

“仰げば尊し”を歌った卒業式

2011-03-18 16:10:12 | Weblog

 今年で、もう132回を数えたとかの歴史を誇る鯉山小学校の卒業式が、今日、挙行され、その式に参列させていただきました。
 33人の卒業式でしたが、来賓として出席した私さへ、そっと目頭を押さえそうになった感動の卒業式でした。全鯉山小学校で、教職員の総ての先生や、5年生は勿論ですが、1年生までもが、本当に一生懸命に、卒業していく6年生を心から祝っているように感じられました。

  今日の式では、近年、そんな歌を歌うのは折角の卒業式をぶっ壊すだけだとばかりに、ほとんどの学校から消えていたあの「仰げば尊し」の歌が、体育館に大きく、しかも、ゆったりと流れ出すではありませんか。この歌が聞こえるなんて、これっぽっちも思っていなかった矢先にです。何と清々しい曲ではありませんか、もう60年も昔の世界に立ち返ったのではないかという気がしました。久しぶりに、この歌が卒業式に聞こえました。ノスダルジアだと思われるかもしれませんが、年寄りを、なんだかほっとさせる様な気分にさせてくれました。

 感動を受けたのは、単に、この歌が流れたからだという事ではありません。歌はそのごく一部だったのです。入場から退場までの卒業生のその態度の素晴らしさはどう表現してよいのか分かりんせんが、校歌にある様な“清き流れを見つめつつ”ではないのですが、その細谷川そのもののような清らかな姿を目の辺りにして、大きな感動を此の卒業生諸君から貰ったような気分になりました。