私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

常山紀談も終わります。

2010-11-18 13:00:01 | Weblog

 6月から湯浅常山の「常山紀談」に付いて、あちらへ行ったかと思えば、今度は、ちょこっと、こっちを覗いたり、私の思いが向くまゝに、それこそ自由奔放に書きなぐってまいりましたのですが、いよいよ今日が最後となりました。此の紀談には500編程の近世以降の武将たちの逸話を採集して並べてあります。。時間的に系統だって編集したものでもなく、手に入れた資料をそのまま書きなぐったものですが、何もかにもぐちゃぐちゃに並べたその雑然とした史実が、却って歴史的な読み物として、当時の人々の間に人気を博したのではないかと思われます。
 其の500近い武將達の中から、今回は吉備の国に関連した人物だけを取り上げ、約半年に渡って書いてまいりましたが、今日がその最後になりました。

 最後、吉備の国といえば、どうしてもこの人物を取り上げなかったら話にならない武将がおります。誰がと思われますか。そうです。あの宮本武蔵です。

 この武蔵に付いては、どんな理由でかは、分からないのですが、常山も「記談」の中には取り上げてはいません。捜してもなかったのか、それとも忘れていたのかは知りませんが。彼は「常山紀談」を書きあげ、その後に、続けて記談には取り上げなかった武将の逸話とか、更に詳しい歴史的な事実が分かったのかもしれませんが、そんな武将たちの逸話を集めたものが「常山紀談」の続編として「武將感状記」と云う書物を書いています。この中にも記談の半分の250篇のものが書かれています。この中に「宮本武蔵」の記事が見られるのです。