私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

ザシキワラシってどんな人

2010-06-24 19:17:14 | Weblog
 ザシキワラシについて、つい寶泥氏の口車に乗って、何やかやと、例の如くに脱線してしまったのですが、最後に佐々木氏が書かれているザシキワラシの特徴を上げて終わりにしようかと思います。

 この話は上閉伊郡附馬牛村(かみへいぐんつくもうしむら)萩原早見と云う人の話だとしてその特色を13に渡って書いています。

 一 ザシキワラシには雄雌の別があって、雌の方が数に於て多い。
 二 髪はちやらんと下げてゐて、光沢(つや)のあるきれいである。
 三 髪には綺麗な飾を付けていることがある。友禅の小布片(こぎれ)のようなもの付けていることがある。
 四 顔は赤いほうが多い、時には真っ青なものもある。
 五 身丈は二三歳ばかりの子供ぐらいである。
 六 衣服は赤いものを好んで用いている。
 七 歩く時は衣擦れの音がする。その音は丁度角力の廻しのすれる音のようだ。
 八 足跡には踵のがない
 九 歩く時は必ず連れがあって、ただ一人で歩くようなことは稀である。
 十 出現する時は多く夕方である
 十一 室内を歩くには通路は定まってゐて、それ以外には決して歩かない。人がその通路を知らずに寝るようなことがあれば、きっと唸(うな)されたり、又何か悪戯をされたりする。
 十二 食物は小豆類を好んで食する

  ザシキワラシっていったい何でしょうね。子供の夢でもないようです。電気も何もない夜は魔物が支配する遠い昔の薄暗い農家の屋根裏にでも住んでいたのでしょうか。

 そう言えば、我が町吉備津でも、これとよく似たその名前は何と言うのかわはっきりは残ってはいないのですが、そんな得体のしれない妖怪ではないのですが、人々からある程度親しみを持たれているような古い家に住みついている主みたいな話は残っているには残っていますが。
 その姿はある時は子供であり又ある時は霞みたいな姿がうすぼんやりとして定かでないような物がいたのだと云う話はいくつもあったと云う話ししか残っていません。

 「ミサキさま」そんな名前が付いていたのではと云う人もいますが、それが一体何だったかと云う事は、曖昧模糊として、その正体は捕まえることができません。