後楽園十勝の中で、一番、多く歌に詠まれている場所は、やはりここ「千入の紅葉」です。その歌の数々をご紹介します。
まず、初めは、例によって岡山藩主池田綱政侯のお歌から、
・わけ行けば 袖も紅葉に 染めてけり
千入の森を しぐれふる頃
何の解説いりません。そのままの景色を詠みこんだ歌です。ただ、「千入の森に」でなく、詠む人が、森「を」にしたその背景に目を向ける必要はあると思います。
ここら辺りからも、綱政が一廉の歌詠みであると、いわれる所以でもあるのです。
この他、この森の紅葉を詠んだ歌を
・もみぢ葉の 千入のもりは くれやらで
よその梢を わたるつきかな 河合就義
・白露は いかにそめけん くれないの
ちしほの森の 木々の紅葉 高柳秀成
・紅葉の ちしほの森に きて見れば
梢はかりそ くれのこりたり 浅野駒子
・名に染めし ちしほのもりの したてりに
秋はゆうへも しらすぞありける 岡 直盧
・紅葉(もみぢば)の 千しほの森に 来てみれは
芝生までこそ てりわたりけれ 貴島磯麿
・いつのまに 霜やおきけん 紅の
千しほのもりは 色つきにけり 武田信敏
など多くの人が多くの詠んでいます。
やっぱり紅葉が、後楽園の心と、一番よく似合うのでしょうかね。
・くれないの 千しほのもりの したてりに
あきはいり日を ほそくまきけむ 読人不知
まず、初めは、例によって岡山藩主池田綱政侯のお歌から、
・わけ行けば 袖も紅葉に 染めてけり
千入の森を しぐれふる頃
何の解説いりません。そのままの景色を詠みこんだ歌です。ただ、「千入の森に」でなく、詠む人が、森「を」にしたその背景に目を向ける必要はあると思います。
ここら辺りからも、綱政が一廉の歌詠みであると、いわれる所以でもあるのです。
この他、この森の紅葉を詠んだ歌を
・もみぢ葉の 千入のもりは くれやらで
よその梢を わたるつきかな 河合就義
・白露は いかにそめけん くれないの
ちしほの森の 木々の紅葉 高柳秀成
・紅葉の ちしほの森に きて見れば
梢はかりそ くれのこりたり 浅野駒子
・名に染めし ちしほのもりの したてりに
秋はゆうへも しらすぞありける 岡 直盧
・紅葉(もみぢば)の 千しほの森に 来てみれは
芝生までこそ てりわたりけれ 貴島磯麿
・いつのまに 霜やおきけん 紅の
千しほのもりは 色つきにけり 武田信敏
など多くの人が多くの詠んでいます。
やっぱり紅葉が、後楽園の心と、一番よく似合うのでしょうかね。
・くれないの 千しほのもりの したてりに
あきはいり日を ほそくまきけむ 読人不知