この花交瀑についても幾多の歌が詠まれています。
花交瀑とは、花が飛沫の中に交りながら流れ落ちる滝という意味です。
「花」とは、春のさくらも、いくら意識の中にあったと思われますが、本来は“からくれないみずくくるとは”と、詠った業平の龍田川の秋にちなんでの故事からの命名だと、私は強く思っています。
八橋から流れ出た水が、すぐに、直接、この滝に流れ込んでいます。時間的な流れの中にいくつもの連続的な物語を、永忠は意識的に描きながら、先の蘇鉄をも含めて、この庭園を構成していったのだと思われます。だから、序破急の花交瀑は、春のそれよりも、秋を、というか、伊勢物語を深く意識して造られたのではと思います???。
こんなことを書いていると、また、あの寶泥氏から
「くだらねえことを、そげえに、ながたらしゅういわんでもええ。はよう次へいかにゃあ」
と言う、お叱りのお言葉を頂戴すること確実です。
そうでした。今日は滝について詠まれた歌の紹介だったのです。
できたら、一首ずつ声に出しながら読んでみてください。色付いた「は」?が見えると思います。
・筆とりて いさや写さん ちる花を
ぬきてそ落ちる 瀧のしら絲
西川國臣
・花交り 落ちくる瀧の しら絲は
やまとにしきや おりいたすらん
貴島磯麿
・いはかとに おちくる瀧の しら玉と
あらそいちるや 花さくらはな
岡 直盧
・いはかとに くたくるたきの しら玉を
ひらふかことく ちるもみちかな
瀬川則孝
・家つとに つヽみて帰る よしもかな
花にましりし 瀧の白玉
三宅知規
花交瀑とは、花が飛沫の中に交りながら流れ落ちる滝という意味です。
「花」とは、春のさくらも、いくら意識の中にあったと思われますが、本来は“からくれないみずくくるとは”と、詠った業平の龍田川の秋にちなんでの故事からの命名だと、私は強く思っています。
八橋から流れ出た水が、すぐに、直接、この滝に流れ込んでいます。時間的な流れの中にいくつもの連続的な物語を、永忠は意識的に描きながら、先の蘇鉄をも含めて、この庭園を構成していったのだと思われます。だから、序破急の花交瀑は、春のそれよりも、秋を、というか、伊勢物語を深く意識して造られたのではと思います???。
こんなことを書いていると、また、あの寶泥氏から
「くだらねえことを、そげえに、ながたらしゅういわんでもええ。はよう次へいかにゃあ」
と言う、お叱りのお言葉を頂戴すること確実です。
そうでした。今日は滝について詠まれた歌の紹介だったのです。
できたら、一首ずつ声に出しながら読んでみてください。色付いた「は」?が見えると思います。
・筆とりて いさや写さん ちる花を
ぬきてそ落ちる 瀧のしら絲
西川國臣
・花交り 落ちくる瀧の しら絲は
やまとにしきや おりいたすらん
貴島磯麿
・いはかとに おちくる瀧の しら玉と
あらそいちるや 花さくらはな
岡 直盧
・いはかとに くたくるたきの しら玉を
ひらふかことく ちるもみちかな
瀬川則孝
・家つとに つヽみて帰る よしもかな
花にましりし 瀧の白玉
三宅知規