私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

池田斉敏侯

2009-11-13 18:00:25 | Weblog
 「唯心堂月」を詠んだ歌に

      ・出づるより 入るまでかヽる 雲もなし
                 心のまヽに 月をこそ見め

        
 (唯心山にある六角の建物が唯心堂です)

 があります。
 この歌を作ったのは、九代岡山藩主池田斉敏侯です。斉敏侯の兄が、あの鹿児島藩主島津斉彬侯で、島津氏から養子として岡山藩主になられた人ですです
 園内にある「井田(せいでん)」を造った人としても知られています。「井田」というのは、中国の周の税制、田租法を習い造られています。
  
              

 
 なお、これは余談事ですが、あの「岡山名物「大手まんじゅう」の命名者でもあったと云い伝えられています。でも、若くして(32歳で)亡くなられています。

 この斉敏侯の他にも、沢山唯心堂の月を詠んでいますが、貴島磯麿の歌を上げておきます。

       ・むらきもの 心のくまも はれにけり
                 この高殿の 月にむかひて