私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

兵共が夢の跡

2008-08-09 09:30:26 | Weblog
 昨夜、北京五輪の開会式の様子の一部を見ました。中国の威信をかけた一大イベントだけあって壮大な絵巻物が繰り広げ、驚きを持って見ました。鳥の巣と呼ばれるメインスタジアムに溢れんばかりの中国の力を見せ付けていました。凄い凄いと老妻と義母の3人で見ました。演出した監督の意図が大きく描かれていました。きれいだ、ものすごくお金をかけたなとは思いましたが、中国らしい美しさはその中には私には感じられませんでした。ただ、単に大きいだけで、きれいなだけで金ぴかの成り金的な趣味しかその中からは見られなかったように思われました。
 美しいとは何でしょう。唯派手派手しさがあればそれでいいのかというと、決したそうではないと思います。大きいだけでは表せません。陰陽が兼ね備わっていてこそ初めて美しさが東洋的な演出できるのだと思うのですが。
 鳥の巣から流れ来る色彩豊な映像から、芭蕉の“夏草や兵共の夢の跡”の句が、突然に飛びだしてくるような錯覚に陥りました。何かうら悲しいような気分になりました。利休なら、世阿弥なら、とんな演出をするだろうかとも思いました。
 今後、この北京大会を世界がどう評価するか見守っていきたいものだと思いながら途中から寝てしまいました。
 皆さんはどう見られましたか。
 何はともあれ、日本頑張れです。中国国民も同じように中国頑張れだと思います。
 当分の間、「真夏の夜の夢」を見させてくれます。