私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

おおとらのはなし

2007-08-01 14:38:07 | Weblog
 「おおとら」が「こひめ」に敗れた話しをしましたが、又、このへんで我;高尚先生に戻します。
 「おおとら」というと、つい、べろんべろんに酔っ払った大酒飲みを連想しますが、「松の落葉」で、先生は、お酒についても、述べられています。
 酒を飲む作法について、ひと杯の酒を飲むのを一度といい、三度飲むのを一献といい、盃を一たび巡らせて飲むのを一巡という。一番うるわしく上品に飲むのは、三度と三献とあり、これが基本的なお酒を飲む作法だそうです。でも、世間では、このうるわしい作法が終わって、たびたび盃を巡らす事がよくあるようだ。「・・・めぐらすこともありしなり」と記されています。この「なり」とは、人の話などから推定する事を意味している助動詞です。我;高尚先生は、お酒をそれほど嗜まなかったのではと、私が、この文章から勝手に推定しています。
 さらに、先生は、
 「酒というもののめばうれいをわすれ、くすりとなるをはじめとして、まじらいのむつびにもよろしく、何くれとよきことおおかるものなれど、えひすぎてはあやまちもしいで、身の病ともなれば、三度三献とかぎりたるさほうはうべなりけり。(もっともなことだ)」
 と書かれ、酒を飲むことは、すべてよいということではなく、ほどほどに飲むべきだと意見されています。
 「酒飲微酔 花看半開」が一番と言われています。

 私事(ひとりごと);
 三度三献ねえ!!。・・・・まあ、なんと言いましょうか。ついつい。植木 等の『わかちゃいるけどやめられない』のが、私です。
 昨日今日の政治情勢、これからの日本を思って?、まあつい、三献が七、八献にも、いやそれ以上にもなったりしています。わかちゃいるけどやめれません。

 なお、「一献差し上げたいのですが」と、日常よく耳にする言葉ですがますが、これも、「三度三献」からでた言葉ではないでしょうか。