私の町 吉備津:(3)小雪物語「細谷の流れ」より
・・・・堀家の喜智さまよりいただいた舞扇のお礼にと、小雪は慣れない筆を持つのでした。
「どうにか、小雪は生きています」とお喜智さまにお伝えしたく、何気なく心に浮んだ歌
「滝つ瀬の 細谷川を 下りけむ 木の実の一つ 浮き沈みして」
を、お文の最後に書き付ける事が出来ました。
小雪には、今までの暮らしの中で、一番うれしかった事のように思われました。
・・・・堀家の喜智さまよりいただいた舞扇のお礼にと、小雪は慣れない筆を持つのでした。
「どうにか、小雪は生きています」とお喜智さまにお伝えしたく、何気なく心に浮んだ歌
「滝つ瀬の 細谷川を 下りけむ 木の実の一つ 浮き沈みして」
を、お文の最後に書き付ける事が出来ました。
小雪には、今までの暮らしの中で、一番うれしかった事のように思われました。