今年も今日が最後です。
わが町吉備津向畑には、いつの頃からかは分らないのですが、山神様が鎮座ましましていらっしゃいます。これも、どうしてかはいくら探しても不明なのですが、祠が2つあります。兄弟か、姉弟か、主従がそこら当りのことは総て不明ですが、左側の祠は右側のそれと比べると貧者な作りになっています。その中には一枚の木札があります。なにやら人形の絵が墨書で描かれています。その顔の真ん中に一本の錆び付いた釘が打ち込んであります。得体の知れない奇天烈な絵です。
そんな神様を町内でお祭りしています。
新年に向けて、今年も榊や松を活け、お飾りをお備えして、来る歳の平安をお祈りしました。
今、11時50分です。吉備津神社の太鼓の音が、元旦に向けて、闇の中をどっしりとした何時もの音を響かせて、わが町中に流れています。
その太鼓の響きを聞きながら
「今年も無事に、おかげをもちまして、一年が終わりました。ありがとうございました。」
そんな気分に、今、浸っています。
わが町内を、太鼓の音とともに一年が静かに通り過ぎていきます。
昨日と何も変わらないのですが、只、気分だけが、やけに新らしさを生んでいます。
今11時55分です。お宮の太鼓も鳴り終りました。
来る歳も幸多からんことを祈りながら新しい歳を迎えます。