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秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

シメは鳥型ドロイド?

2024年03月05日 | 宮城県_仙台市(その他)

 シメ。



(上 メス,下 オス)

 異常に大きな頭と太くてがっしりしたくちばし。
 普通の鳥にはありえないプロポーション。
 

(メス)
 
 頭の不自然な大きさは,くちばしを機能させる筋肉が詰まっているせい。
 その筋肉に支えられたがっしりしたくちばしで,固い木の実も砕くという。
 他の鳥が及ばない能力を持っている。
 
(オス)

 しかも,このくちばし,夏羽になると,メタリック化する。
 下は季節が進んだ状態の過去画像。
 

(2008/05/11 飛島  オス)
 
 加えて,初列風切の内側から次列風切にかけての羽が,先端をハサミで切ったような不思議な形になっている。
 下の画像を見ると,外側から5番目の羽根 (P5) から,内側にかけて独特の形になっているのがわかる。
 

(オス 正面)
 
 こうなっている理由は,今もって,誰もきちんと説明できない。
 自然界では不自然であり,風切がこうなっているのはシメ唯一。
 

(オス 背中)
 
 そのせいで,翼を閉じたときの風切の佇まいが,いかにも人工物っぽく見える。
 一見,プラスチックか折り紙を折りたたんで作ったかのよう。
 

(上 メス,下 オス)
 
 普通にいる冬鳥とみせかけ,秘めたポテンシャルは,非常に高い。
 公園などで普通に見かけるが,小鳥と思って,侮ってはいけない。

 なお,今季,仙台周辺では,三神峯公園(2),みちのく杜の湖畔公園(30+),加瀬沼公園(10±),青葉山公園(30±),西公園(50~60+)の各公園で群れを観察していた。

 広めの公園に行けば,これからも,しばらくは出会える鳥。
 
(2024/02/23  シメ)