かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

暑中お見舞い申し上げます。

2020-07-28 16:26:10 | 未分類

▲シフネルゴケ

 

近年まれに見る梅雨の長さで、いまだ本格的な暑さを感じない毎日。
「暑中」ではないよなぁと思いつつ、皆さんお元気ですか? こちらは元気ですよ!
というのが伝えたくて、更新した次第です。


とはいえ、つい昨日のこと。
5年くらい前から時々通っていたごはん屋さんが6月下旬に閉店したと知り、びっくり。ひどく落ち込んでしまった。
このコロナ禍、気に入っているお店が潰れないようできる限りは利用していたつもりだったが…。
彼女たちの力になれなかった。「悔しい」の一言に尽きる。

そして、そんなことが今の日本の、いや世界のいろんな場所で、いろんな形で、
日々無数に起こっていることなのだろうと思うと、途方に暮れてしまう。

 

不穏なお天気に、不穏な世相、気が晴れる材料がなかなか見つからないが、
いまできること・必要とされていることを黙々と続けていくこと、期待に応えていくこと。
大切な人への連絡はできるだけ取ること。
リラックスして笑える時間を忘れないこと(いまは今月から始まったドラマ「半沢直樹」にはまってます。笑)。
そんなことを改めて胸に刻んだ夜だった。

 
先月の京都のコケ観察会以来、またコケから少し離れている日々だが、
梅雨が長いおかげで近所のコケたちがいつもふくふくとした緑色で、癒される。

とはいえやはり恋しい。山のコケ。
もうそろそろ、近くの山へ出かけねばなるまい。

そんなわけで、山への恋しさを募らせるあまり、
今日のトップ画像は初春に観察したシフネルゴケ(苔類)を載せてみた。
夏に見るとまた涼しげで緑麗しく、ほれぼれしてしまうなぁ。

 

ちなみに、コケ観察会は、秋以降にお預けになっているものが、一つ、二つ。
この夏は〝執筆〟を仕事のど真ん中において、コツコツがんばりたいと思う。

 

▲その時は胞子体もたくさんつけていた。初めて見るシフネルゴケ、さらに胞子体まで!と大興奮したことが懐かしい!

 

▲ルーペで覗くと、からだはレースのようにひらひらとして華のあるコケだが、風景の中で見ると意外と小さくて地味

 

 

【最近読んだ本、いま読んでいる本】

「ざらざらをさわる」(三好愛/晶文社)

 

 

作家の川上弘美さんの本が学生時代から好きで、「某(ぼう)」という本が出版されたときに本屋さんで見かけ、
「あ、また川上さんの本でたんだな」となにげなく手に取って表紙画を見て以来、
ずっと気になっていたイラストレーターの三好愛さん。

最近Twitterで彼女をフォローしたら、なんと今度はご自身のエッセー集が出たというのでさっそく購入。
一見したらわざわざ書かなくてもいいかもしれない日常のこと、思い出、これからしてみたいこと、
それらが何とも絶妙な角度から、絶妙な言葉選びとテンポで紡ぎ出されていて、静かな驚き多々。
ニヤニヤさせられたり、そういうもののとらえ方って面白いな、
あれ、こっちはなんだか懐かしい感覚だなとか思わされているうちに、あっというまに読んでしまった。

1つ1つのお話が短いので隙間時間に読めるのもいいし、各お話の末尾にそのお話にまつわる挿画がついているのも贅沢。
この本をきっかけに、一日の中で毎日少しだけ「自分」というものについて振り返る時間を持ちたくなった。

また少し時間が経ったら、きっと読み返したくなると思う。

 

 


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