かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

こびとへの夢と愛情がつまった『こびと大百科』

2010-10-23 23:42:55 | コケの本棚
毎日少しずつ時間をかけて味わう文学本も好きだが、
短時間でさらさらっと読める本も大好きだ。

最近、コケ写真の整理が追いつかず、
なかなかブログの更新ができていないので、
ここらで秋の夜更かし、読書案内でも。

今夜紹介するのは、ページをくるのが楽しい〝さらさら本〟。




▲『こびと大百科』(なばたとしたか著、長崎出版)



こんな経験はありませんか?

・犬がなんでもないのに吠える

・部屋の埃がやたらとたまる

・目覚まし時計が鳴らない

・洗濯物が落ちている



日常の中によくある
何気ないけどちょっと不思議なこと。
じつはすべてこびとの仕業だった!

人間界で見られるこびとの生態を解明した衝撃のこびと図鑑。


「こびと」というと私の中では人間の姿を小型化した
いわゆるジブリの『アリエッティ』のイメージだったのだが、
この本に出てくるこびとはすべて全身タイツのようなものを着ていて
なかなかにキモイ。そしてフリーダム。


もちろんすべて作者の想像上のお話なのであるが、
「野原や畑のこびと」「水辺のこびと」「人の近くに住むこびと」など、
フィールド別のこびと解説がおもしろく、読んでいくうちに、
本当にこびとがいそうな気になってしまう。

また題名の上には「びっくり観察フィールドガイド」とあり、
具体的な小人観察のススメも説いているので実用的。


人間たちが気づいていないだけで、
一生懸命、毎日を生き抜くこびとたち。
そのあたりがコケと通じてほほえましい。


同じシリーズで絵本やDVDも出ている。

コケや小さな生き物に興味がある方、
ユーモアを解する方、子どもなどにおすすめ。


ちなみに夫は「なんでそんなアヤシイ本を読んでいるんだ」と首をひねっていたが、
私はすでに家の中にイエコビトがひそんでいないか、ときどき気にしたりしている。