▲長野県のとある道端にて。
「秋が旬」といえばヒカリモノの秋刀魚!
でもヒカリモノで今が旬といえば、
こちらも負けてはいない。
コケ界の燻し銀「ギンゴケ」である。
ギンゴケはその名の通り銀緑色っぽく、
乾燥するとより銀色っぽさを増す。
そしてこの銀さん、
毎年春と秋に胞子体をつけるので、
今がまさに見ごろなのだ!
このブログでも何度も書いているが、
胞子体は胞子の袋「(さく)」がついた植物体の一部。
コケの種類によって胞子体が伸びてくる時季はちがう。
まだコケの生態が明らかでなかったその昔、
人々はこの胞子体をコケの花だと思っていたという。
いまも俳句で「苔の花」は季語となっている。
▲若いは今はまだ葉緑体を含み緑色だが、熟すと黄金色~茶色に色づく。
先月末に長野県の上田市へ行く機会があり、
アスファルトの道端で出会った銀さんのコケの花。
朝露にぬれて本当に輝かんばかりの美しさである。
ギンゴケは都会の道端でも、
もっとも出会う確立が高いコケの一つ。
ぜひ多くの人に、この銀さんの晴れ姿を見てもらいたい。
▲うかうかしていたら、気づかないかも!? この小さな地上の宝石を見落とさぬよう、
お散歩の際は、ぜひ気を引きしめて歩いてみてください!