かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

今が旬、秋のギンゴケ

2010-10-11 13:40:54 | 近所のコケ

▲長野県のとある道端にて。



「秋が旬」といえばヒカリモノの秋刀魚!
でもヒカリモノで今が旬といえば、
こちらも負けてはいない。

コケ界の燻し銀「ギンゴケ」である。


ギンゴケはその名の通り銀緑色っぽく、
乾燥するとより銀色っぽさを増す。

そしてこの銀さん、
毎年春と秋に胞子体をつけるので、
今がまさに見ごろなのだ!






このブログでも何度も書いているが、
胞子体は胞子の袋「(さく)」がついた植物体の一部。
コケの種類によって胞子体が伸びてくる時季はちがう。

まだコケの生態が明らかでなかったその昔、
人々はこの胞子体をコケの花だと思っていたという。

いまも俳句で「苔の花」は季語となっている。



▲若いは今はまだ葉緑体を含み緑色だが、熟すと黄金色~茶色に色づく。


先月末に長野県の上田市へ行く機会があり、
アスファルトの道端で出会った銀さんのコケの花。
朝露にぬれて本当に輝かんばかりの美しさである。


ギンゴケは都会の道端でも、
もっとも出会う確立が高いコケの一つ。


ぜひ多くの人に、この銀さんの晴れ姿を見てもらいたい。




▲うかうかしていたら、気づかないかも!? この小さな地上の宝石を見落とさぬよう、
 お散歩の際は、ぜひ気を引きしめて歩いてみてください!