かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

「ここにもいてくれましたか!」という安堵感。

2010-09-05 02:07:45 | コケをめぐる旅

▲数々の小説や映画の題材にもなっている名峰「アイガー北壁」。グリーンデルワルトにて。



ただいま。無事、スイスから帰ってきました。


さてさて、何かを書こうと思うのだけど、
なにせ今回は12日間の長旅。

あれやこれや刺激を受けたことが
たくさんあって何から書いていいのやら。



とりあえず、ひとつ言えること。




スイスにもコケがたくさんあったー!!!




私の中でスイスは雪化粧の山脈が連なるイメージが強く、
あんまりコケは期待できないかと思っていた。


しかし雪をかぶった名峰(マッターホルンやアイガーなど)や、
その稜線の先に広がる氷河よりも、もっと手前の針葉樹林帯で、
はたまたさらに身近なところでは、街角の壁面で、民家の屋根で、
街路樹で、川べりでとスイスのいたる所でコケとの出会いがあった。




日本と似たものもあれば、
あまり見かけないものもあったり。


また、たとえば日本で街路樹の幹に生える
定番のコケといえば「サヤゴケ」だけど、
スイスではぜんぜん違うコケが
「ここが私たちのハウスよ!」といわんばかりに
幹をビッシリ埋めつくしていたり。


今回は名峰めぐりを中心にスイス国土(九州よりやや小さいサイズ)の
約半分を回ってきたわけだけど、それだけでもいろんなコケとの出会い、
ひいては人との出会い、自然との出会いに恵まれた旅だった(一応これがハネムーンでもありました)。



そしてもうひとつ言えること。


飛行機に12時間も乗ってようやく着くような遠方の地スイスでも、
そこには人の生活があり、風土にあった文化が息づいているのと同じように、
コケも当たり前のようにそこにいて、日本のコケと同じようにけなげに生きている。


その姿は私にとっては小さな発見の連続であり、
また「ここにもいてくれましたか!」という
なんともいえない安堵感をくれるものであったということだ。




ちなみに興奮したらすぐ写真を撮りまくる性癖から
巷では〝パー子〟の異名で通っているワタクシですので、
撮ってきた写真はもちろん半端なく多いわけで。


とりあえず今日はここまでにしておくが、
これから整理しながら少しずつ、
スイスでの出会いの数々を紹介していこうと思う。


お楽しみに。




      
▲街路樹のコケ。このレベルのコケビッシリが、けっこうどこでも見られた。







▲もちろんルーペ持参。夫やガイドさんの目を盗んでちょいちょいコケ観察。