あまもりのなんやかんや

しがらみから離れてたまには身近な自然と親しみたい

神戸市立森林植物園その2

2007年03月23日 | 神戸市立森林植物園
森林植物園は六甲山の中腹にあるため気温は平地より6~7度低いということです。そのため、桜を始め、春の木々、草花たちの成長は平地に比べ2、3週間から1ヶ月ほど遅くなるということでした。
森林植物園に到着してから職員の方々に園内を案内してもらえるガイドコースがあることを知りそれに参加しました。
植物音痴の私にとっては大いに助かりました。でも団体行動なので、ゆっくり写真撮影ができず、取り残されないように慌てて撮った写真はあまりロクなものがありません(言い訳、言い訳)が、ご容赦。
園内はまだまだ冬枯れの木々が多かったのですが、顔を出し始めた花芽の観察のしかたや、木々たちの自然への対応に驚かされたりと、楽しいコースでした。
でも全コースを1日でくまなく歩くことは広すぎて不可能。
これは何度か訪れて、今日はここ、今度はあそこと、いくつかのコースに分けて歩くとうんと楽しめそうです。これはリピーターにならざるを得ない。ちょっと遠いけど。

<桜はまだまだ<カンヒザクラ<オオシマザクラ<オオシマザクラの説明プレート<カワズザクラ、もう間もなく<カワズザクラの説明プレート<おまけの近所のソメイヨシノ(大阪)>
<神戸市立森林植物園>
<アスナロの葉の表側<アスナロの葉の裏側<ヒメコマツ<ヒメコマツは五葉松の仲間<ウチワノキ<サイゴクキツネヤナギ<サイゴクキツネヤナギの説明プレート>
↑森林植物園の木々の一部です(3月21日)
表紙の1枚目はメタセコイヤ(スギ科)。裏は園内にある長谷池。
サムネイルは上段左から、
1.園内の桜の様子、2.カンヒザクラ、3.4.オオシマザクラ、5.6.カワズザクラ、
7.は比較のための大阪市内のソメイヨシノ
下段左から
1.2.アスナロの葉、3.4.ヒメコマツ、5.ウチワノキ、6.7.サイゴクキツネヤナギ


木々の説明を手抜きするために説明プレートも入れました。申し訳ありません。
上段のサムネイルを桜でまとめたのは、蕾の状態を見ていただくためです。
カンヒザクラ、オオシマザクラ、その2つを掛け合わせたカワズザクラ。平地との比較のために最後に私の近所(大阪市内)のソメイヨシノの様子も入れました。
六甲山の桜の蕾がまだ固いのは当然なのですが、大阪もまだまだですね。開花は来週末(3/31)頃でしょうか。見頃は4月に入ってからだと思います。大阪のソメイヨシノの標準木は大阪城公園の西の丸庭園にありますが、あそこは日差しを遮るものはないので大阪市内のどこよりも早く開花するところです。大阪の開花宣言があってしばらくしてからこの桜も咲き始めるでしょう。
園内にはもちろんソメイヨシノもありました。ソメイヨシノはクローンでしか増やせない上、寿命も数十年ほど。何百年も生きる一般の桜と違い常に植え替えが必要と。でも日本人はこのソメイヨシノが好きですね。と職員さん。(山桜のほうが好きな私は変わり者?)

下段のアスナロの葉の裏側、職員の方に見せてもらい何ときれいな模様かと思わずパチリ。この模様がヒノキには無いらしい。綺麗だよ。ヒノキになる必要はないよ。
ヒメコマツは五葉松の仲間で松葉は5本。通常の2本の松葉よりボリュームが出るため葉が密集したように見えると。いえ実際に密集していました。その上松ぼっくりも沢山生っていて姫というより武者に見えました。
ちなみ私は五葉松を御用松だと思っていました。あぁまたまた穴を探しています。
ウチワノキはモクセイ科で別名シロレンギョウということを先日横浜のおーちゃんのブログで教えてもらいました。その直後にこの植物園で見られたことはラッキーでした。一目見るなり分かったので嬉しかったですね。花の後にできる実がウチワの形のように見えるのが名前の由来とか。見てみたい。
サイゴクキツネヤナギは、よく見るネコヤナギより一回り大きいように見えました。色も白ではなく黄色っぽい。で、キツネ?でしょうか。説明プレートに、枝の曲がりくねった様子も入っていますのでご覧ください。西国と付いているように主に西日本に分布しているんですね。関東では見ませんか?

アルバムには載せませんでしたが、クロモジの枝を爪で少し削ると匂いが発することも教えてもらいました。強い匂いですがイヤな匂いではありませんでした。職員さんはこのクロモジの葉をお茶にして飲んだとか。美味しかったかどうかは聞き損ねました。
また案内していただいている途中何度も針葉樹の枯れ葉の上を歩いてその歩き心地を味わってほしいと勧められました。ここでアスファルトやコンクリートの上ばかりを歩いている足の裏を休ませてあげてと。
柔らかくて気持ちが良かった。多いに足の裏孝行をさせてもらいました。
他にも沢山の木々の写真を撮ったのですが、全部を紹介すると私のペースでいけば半年はかかりそうです(笑)
ほんの極々一部の紹介ですが、チャンスがあれば小出しにするかもしれませんし、そのままお蔵入りかもしれません。
残念だったのはシナマンサクとロウバイ(まだ咲いているんですって)、ミモザの木がある丘まで行けなかったことです。(ほんとミモザには縁がない

その3へ続く
その3は野草です。3で森林植物園の紹介を終わる予定です。


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18 コメント

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気温差を感じます (ポージィ)
2007-03-23 12:02:11
久し振りの更新記事は大作ですね!さらにその3も。楽しみ~

東京ではとっくに咲き終わって葉桜になっている河津桜が、
ようやく蕾がほころびかけてきたところ。寒緋桜もまだこれから…
平地より6~7度低いというのがよくわかりました。
(前から疑問だったのですが、河津桜の読み仮名はカワズザクラと
なっていますよね。なぜカワヅザクラではないのでしょうか…
前々からどうも気になりつつそのままにしてきた疑問。
あまもりさんは何かご存知ですか?)
アスナロの葉裏にはこんな模様が?同じように見える木でも
あるものとないものがあるのですね。へぇ~です。でも私は
実はアスナロもヒノキもヒバもよく分かりません
ウチワノキは平地と比べても意外と早く咲き始めているのですね。
サイゴクキツネヤナギというのは名前も姿も初めてでしたが、
この色でキツネの名が付いたんだろうな~と勝手に断定しながら
拝見しましたキツネの尻尾みたいに見えますよね。
ちょっと短いかしら。
ヒメコマツというのも初めてです。「姫というより武者に見えました」
というあまもりさんの言葉に爆笑です

山の春の遅さを体感され、珍しい木や木の葉の模様などをご覧に
なり、足裏にふかふかの地面を感じられ…実り多い一日でしたね。
その3の草花編も楽しみです。

そうそう、以前TVで見たのですが、山歩きの達人が芸能人を
案内したときに、途中の休憩時間に山の中でクロモジのお茶を
振舞っていました。
素朴で香ばしい感じで美味しいと言ってましたよ。

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ポージィさんこんにちは(あまもり) (ポージィさんへ)
2007-03-23 13:06:46
大作というより文が相変わらず長いだけです(笑)
そうそう、カワズザクラがまだこれからというのには私もびっくりしました。
関東方面の方のブログで満開のカワズザクラを1ヶ月も前に見せていただいていましたから。
私もね「カワズ」にはちょっと首を傾げました。「カワヅ」だろと。なぜなんでしょ。英訳にすることと関係がある?う~んわっかりませ~ん。
アスナロの木は井上靖の「あすなろ物語」で知ったぐらいで、ヒノキとの違いも分かりません。ただヒノキとよく似た木で「明日は必ずヒノキになろう」と毎晩願うらしくそれで「アスナロ」と付いたとか。
このアスナロの逸話は万葉の昔よりあったらしく歌にも詠まれていたとか。
(とかとかばっかり(笑))
ヒバはこのアスナロの別名だと今Web検索したら出てきたのですが、真偽のほどはいかに。今度この手の木を見つけたら裏返して見てね。花粉症系ならだめだけど。
ウチワノキは園内では花盛りであちこちで見かけました。他の花に比べると確かに早い。なぜ?う~ん・・・o(_ _).。o○○グー 寝るな!
サイゴクキツネヤナギはやっぱり関東では見ませんか。
キツネの尻尾! なるほど、ちょっと短めの子供の尻尾かも(笑)
松葉が五本のヒメコマツ、ほんと鬱蒼と茂っていたんですよ。松葉は柔らかく触ればお姫様のお手々かなと(笑)
森林浴はほんと気持ちよかった。たまには排気ガスから離れてこんな静かなところで過ごすのもいいもんでした。
おっ、クロモジのお茶はここの職員さんだけじゃなく、山や木を知っている人なら飲むんですね。私も一度飲んでみたい。職場のマンションの玄関にヒョロヒョロのクロモジがあるけど、あれじゃお茶は無理だなぁ(笑)
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う~ん 親切に木々の名前まで書いてあって (花ぐるま)
2007-03-23 14:13:51
勉強になりますね。
こうしていただくとまた訪れたくなります。
私が全く知らない木は、ウチワノキです。
これは花でしょうか、種でしょうか、咲いた後でしょうか・・・
興味ありますね。
ハンカチの木というのもありますが、あれは花です。
そうしたらこれも花なのかな?
サイコクキツネヤナギというのはこれから芽が出ると葉が出てきて分かるかもしれません。
家のほうでは、もうカワズザクラは散ってしまいました。
ソメイヨシノは未だ咲いてません。
東京が一番早かったのですが、東京もまだまだと言う感じでし
た。
それでも今月末は賑やかになるでしょうね。
乞う御期待
あすなろの木は父の知人がよくあすなろの木を勧めていました。
何か未来が開けるような木なのかもしれません。
ヒメコマツは木事態は大きいのでしょうね。
小さな葉。
落ち葉の道をカサカサと音を立てて歩いたり、カラマツの林の道をカラマツの落ち葉を踏みしめて歩くことほど心地よいものはありません。
それに比してアスファルトの道は足に優しくないですね。
こういう道を残して欲しいですね。
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オオシマザクラや (横浜のおーちゃん)
2007-03-23 16:48:53
河津桜がこれからとは、山の上ということがよく分かります。
アスナロってヒノキ科だったのですか。ヒノキの葉の裏側の模様はY字に、サワラはHまたはXのように見えます。アスナロの模様が一番ですね。
先ほどクロモジの花を見てきたばかりです。昔は高級爪楊枝にもしたそうですね。
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あまもりさん、こんにちは (polo181)
2007-03-23 16:57:36
これはまたまた大作ですね。一つ一つ丁寧に説明をしていらっしゃる。五葉松を御用松と勘違いされていたのには吹き出してしまいました。私の方がまともに知っている場合もたまにはあるのだと思って安心もしましたよ。ウチワノキは私も横浜のおーちゃんの部屋で初めて知りました。まだ実物にはお目にかかっていません。あすなろのハッパの表裏の写真を掲載したのは成功です。普段はあまり注目しませんからね。裏側が特に綺麗だと思いました。カンヒザクラはこちらではもう咲き誇っています。山だからやはり低温なのでしょう。その他は残念ながら知識がありません。写真としてみると、私は最初の「さくらはままだまだ」が好きです。丁寧に順を追っての説明には感心しました。さすがだな、とも思いましたよ。
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花ぐるまさんこんばんは(あまもり) (花ぐるまさんへ)
2007-03-23 20:05:23
そうです、説明プレートがあるので助かりました。
木を見ているだけでは名前がさっぱり分からないですから。
ウチワノキは初めてですか?
先日、横浜の方に見せていただいたので関東方面にもあるはずです。
このウチワノキの画像は花です。横に伸びた枝にびっしり密集して下向きに咲いています。
花の形はやはり下向きに咲く黄色いレンギョウとそっくりです。それでシロレンギョウとも呼ばれているようです。花の後につく実の形がウチワにそっくりなのでウチワノキというらしいですよ。
サイコクキツネヤネギではなくサイゴクキツネヤナギです。西国狐柳ですね。
説明プレートの「ゴ」の字の濁点が薄くなっているために「サイコク」に見えますね。申し訳ありません。分布は西日本とありました。
針葉樹の落ち葉の上は音もなくフワフワとした感じで歩けました。ふかふかの絨毯の上を歩いている感じです。いい経験をしました。
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横浜のおーちゃんこんばんは(あまもり) (横浜のおーちゃんへ)
2007-03-23 20:05:48
六甲山は決して高い山ではありませんが、気温の違いは歴然ですね。花芽を見て実感しました。
ヒノキの葉裏はY、サワラはHもしくは×なんですか。アスナロは何の文字に見えるかと眺めましたが、蝶が羽を広げているようにしか見えません。白い部分が多いということですね。
クロモジは去年おーちゃんに教えていただき、職場のマンションの入り口にあるのがクロモジだと気づかせていただきました。爪楊枝を挿して伸びた(?)ようなしょぼいクロモジですが。
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poloさんこんばんは(あまもり) (polo181さんへ)
2007-03-23 20:06:19
文章を短くするために説明プレートも取り込んでいるのに、相変わらず無駄な文で長くなりご迷惑をおかけします。私のブログは長文であるとあきらめてくださいね(笑)
アスナロの葉裏の美しい模様には思わず声をあげてしまいました。アスナロは井上靖の「あすなろ物語」でしか知らない木で、これがそうかと感激もしました。
ヒノキに似ているので「明日はなろうヒノキに」が名前の由来ですがアスナロのままで充分きれいだと思いました。
poloさんに「桜はまだまだ」の画像を誉めていただいて嬉しいです。ありがとうございました。
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アスナロ (sakura)
2007-03-23 20:34:15
アスナロの表裏の写真がバッチリですね。
よく写っています。
主人は六甲山が好きで子供が小さい頃に
連れて行きました。いろいろな事が思い出され
あまもりさんのブログで地図を見たりしながら
楽しんで居ります。有難う御座いました。
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sakuraさん続けておおきに(あまもり) (sakuraさんへ)
2007-03-23 21:13:44
六甲の思い出、楽しく思い出していただけたのなら嬉しいです。
そうそう、地図はGoogleマップを呼び出し、プリントスクリーンで作るだけなので感嘆です。Googleマップには航空写真があるのでよく利用しています。
アスナロを認識して見たのは初めてだと思います。今まで見ていたのでしょうが気づかなかったんですね。
鱗状の表、綺麗な模様の裏、勉強になりました。
アスナロはヒノキになる必要はないですね。
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