フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

チョット遅い彩の国環境大学の受講報告です

2016年10月12日 22時59分34秒 | 身辺雑記

彩の国環境大学基礎課程の第一回目に行く前は2時間の講義を聞けるだろうか?居眠りしてしまわないだろうかと心配だったが、途中10分の休憩時間があってどうやら杞憂に終わった。

レモンエゴマがいっぺんに花開いていました(写真は10月12日サクラソウ自生地にて)

午前中は埼玉県の環境問題への取り組みを平成27年版埼玉県環境白書を基にした講義だった。県の環境政策課の主任による概要の説明で色々参考になった。身近な問題では生物多様性の取り組みで保護管理計画を策定した15種については重点的に保護増殖に取り組んでいるという中にサクラソウが入っているのかが気になった。今日問い合わせてみると特別天然記念物として保護政策が実施されているので県として改めては取り組んではいない由だった。
川幅日本一は知っていたが、県の面積と河川の割合が日本一というのは初めて知った。

ツマグロヒョウモンもキタテハも久し振りの好天に吸蜜に夢中でした

午後の環境経済学は経済学の歴史を駆け足で辿ってその流れを受けて環境経済学の現在があるということだったが、とにかく古い知識を思い出すだけでも時間がかかった。でも、この話を聞いて環境問題が経済学の一分野になっている事に驚きを感じた。
地球温暖化対策、廃棄物処理とリサイクル、そして森林破壊、生物多様性の保全などが研究対象で、これらが経済学の分野として扱われている事は非常に心強く思った。
環境経済学という言葉さえ知らなかったので、何をか言わんやだが。

キタテハが2匹一つの花で仲良く吸蜜していました


彩の国環境大学の1日目は鴻巣の花火大会でした

2016年10月08日 16時16分50秒 | 身辺雑記

今日は鴻巣の花火大会で混雑するとの表示があったが、今帰りのバスの中、16時07分着予定が17時頃になるとの案内があった。
鴻巣駅で駅ビルに入りトイレに入ろうとして長蛇の列にビックリ。女子トイレへの行列だった。改札を入ってまたビックリ、階段の下のホームまで若い人の列で大賑わいだった。聞けば乗り越し精算の列という。
皆楽し気に列を楽しんでいた。花火が始まるまではまだたっぷり時間があるし、こんな事も織り込み済みなのかもしれないが今時の若者たちの価値観にはただビックリだった。

彩の国環境大学の一日目の講義を聞いた後、近くの地平線まで開けている稲田を歩いて水田雑草を探してみた。ほんの一部刈り取りが終わったところでキクモが見られたが、曇天の午後も16時近くでは花は殆ど閉じていた。奥の方に行ってみたが、状況はほとんど変わらずただ広い稲田が展開していた。
もうほとんど閉じているキクモ

珍しい植物も蝶もトンボも無く、バス停にして3駅を歩き、奥に入ってみたが、手入れされた休耕田でザクロソウ、クルマバザクロソウなどを見つけただけだった。


「ほとんどのヒガンバナが首をもがれていました」をご覧下さい

2016年10月04日 22時51分50秒 | 荒川河川敷

さいたま市の荒川堤と水田の花に「ほとんどのヒガンバナが首をもがれていました」をアップした。
9月分のマンスリー・レポート27で訪れた時の荒川堤でのレポートだ。ヒガンバナも最盛期は過ぎていたが、まだまだ多くの花をつけていたのに以前に除草した半枯れ草を掻きだして天日干しする作業でヒガンバナが無情にも首をもがれていました。

発注元の荒川上流事務所、作業員さん達にもそれぞれ言い分はあったが、なんとしても咲いている花を無下に刈り取るのは芳しくないのは当然の事だ。

河川敷の元住居に咲いていたヤナギハナガサ。堤防内に移住した家主が住んでいる時に栽培していたのが今も時期になると花を咲かせている。こうして花をつけるのにはそれなりの経緯がある。

以前は今頃から荒川河川敷の収穫が終わった田んぼにはアキアカネが群舞し、連結して産卵していた。でも最近ではほとんど見られない。1990年代後半から全国的に激減しているようだが、ご多分に漏れず農薬の影響のようだ。

胸部の黒条の先が尖るのがアキアカネの特徴と言うが、写真はいまひとつはっきりしない


環境科学国際センターは全くの自然の中にある科学施設です

2016年10月02日 15時41分33秒 | 身辺雑記

環境科学国際センターというと何となく近寄りがたい感じがする。難しい化学式が並べられ、地球環境など高邁な理論が展開されていそうな気もする。パンフレットも当然そうだ。
でも、私の興味は生態園や周囲の自然環境だ。センターは予想通り、鴻巣と加須の中間のまったくの自然の中にあった。バス停の先にセブンイレブンがあったがお店はそれきりだ。

この正面奥にセンターの展示室がある

ひとまず生態園を一周してみた。あまり面白いものは無かったが、やみくもに歩いてみただけでもう少し勉強すると大いに興味が持てる施設のようだ。

チョットした注釈が入るのがいい

紅い花のヒガンバナは殆どが枯れ姿で、黄色と白の花が残っていた

池も多いし、林も多いので蚊も多かったが講義が始まってからも15時に終わった後とか昼休みに歩いてみたい。近くの小川の畔にツユクサが群生し、その中に白い花も混じっていた。何だろうと目を凝らすと白花のツユクサだった。ブルーがかったのもあり、アルビノなのがハッキリわかった。

往路は鴻巣から来たので復路は加須に出てみてビックリ。駅に着いてから遅めのお昼を食べようと思っていたら食べ物屋さんは南口にも表口にも一軒も無かった。これには驚いた。加須というと何かと話題になる気がするが、駅に立ち食いソバも無い過疎駅だった。


加須市上種足(かみたなだれ)で出会ったホテイアオイ

2016年10月01日 23時20分05秒 | 身辺雑記

加須(かぞ)も読み難いが上種足(かみたなだれ)は知っていなければ読める地名ではない。環境科学国際センターの所在地だ。
目の前の「種足ふれあいの森」の池でホテイアオイが咲いていた。

小さな池だがほとんど全面をホテイアオイが埋め尽くしていた。きれいな花で周囲の終わりかけていた赤いヒガンバナや黄色や白の花と共に目をひいた。でもこの繁殖力の旺盛さが要注意外来生物に指定されている。明治の中頃に観賞用として輸入されたのが各地で野生化している。
ミズアオイ科の多年草で葉柄の一部が膨れて浮袋の役をして浮かんでいるがこれを布袋様のお腹に見立てたのが名の由来という。

約15cmの花序は淡紫色の花が一日で全部咲いて、翌日には茎ごと曲がって水中に沈むのが独特だ。花は直径約5㎝、花被片6個のうち上側の1個が大きく紫色のぼかしがあり、その中心に黄色の斑点がある。雄しべは6個でうち3個が長い