「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

BURN AFTER READING!

2009年11月22日 05時01分25秒 | Weblog


世界には、まことしやかに信じられている
いわば迷信に近い“ウソ”がある

例えば、ほ~んのごく一部の
あまり賢いとは思えない米国人が信じる
「なんでもカンデモCIA陰謀説」だ

反戦に熱心な俳優が
交通事故で死んだとする
彼らは思う
「CIAがやったに違いない」と…
ロシアで旅客機が墜落したとする
「間違いない…CIAだ」と…
東西冷戦が終わったのも
ベルリンの壁が壊れたのも
ゴルバチョフが失脚したのも
EUが出来て初代大統領が決まったのも
隣の奥さんが浮気したのも
日本語史の試験勉強がはかどらず
ブログ書きに逃げているのも
息子が大学を中退したのも
会社の上司が嫌な奴なのも
自分の人生がままならないのも
全てがCIA(誰か)のせいなのだ…と


それを皮肉った映画(上の写真)が
コーエン兄弟によって作られたが
この映画に登場するような米国人を
僕は何人か知っている


彼らに共通するのは
思考が単純でヒーローものが大好き
言っても分からない奴らには
ガツンと一発やるのが一番と思っていて
政府は宇宙人をかくまっていると信じ
いつか地球は神の怒りに触れ滅びる
そして、全ては神の思し召しと考える
運命論者であるということ

「自分たちは、結局は
 誰かに操られている
 生かされている」
と思っていることだ

人間は神のしもべ
迷える子羊と教える
キリスト教の考えが
大きく影響しているかもしれない
(日本の仏教にも同じような思考がある
 この世はままならぬもの
 だから仏に身を任せ
 死後の安穏を祈れ…と)

ともかく彼らは思っているのだ
最近、自分の周りや世間で起こる色々な事は
全てCIA(もしくは誰か・または悪魔)が
陰で仕組んだことだ、と

しかし、だ
自分の周りで起こる色々な事や
世界で起こっている様々な事は
実はCIAとは全く関係のない
市井の人々の発言や行動が
(もっと言うと、心で思っていることも含め)
一つ、またひとつと、小さな“それら”が積み重なり
(または、偉大な一人の庶民が永続的に力を注ぎ)
それがティッピング・ポイントに達したとき
バタフライ効果と相まって
爆発的に起こった「出来事」なのだ
それら出来事が密接に関係しあい
更に大きな「出来事」を生む

全知全能の神が
スイッチを押すように
何かを変えたり
起こしたりする訳ではないのだ

(つまり神といえども
 地域や世界は変えられない
 地域や世界、そして人生をも
 良くも悪くも変えるのは
 人間の行動だけなのだ)


だから、これを知る人は連帯し
人生や地域、そして世界を変えようと
日夜、小さいながら思考し行動する
50年後、いや20年後
ティッピング・ポイントに達し
彼らの思惑通りの社会
そして世界になるかもしれない

それは善の世界か
悪の世界かは不明だが
きっと彼らの理想の世界が来るだろう

神をも恐れぬこのことは
CIAの…というより
世界の最重要機密の暴露だ

だから…




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