「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

人類の誕生は6000年前…?

2019年11月11日 14時30分19秒 | Weblog
久々に仕事で厄介な人と関わった
彼は私と同年代。熱心なキリスト教徒という
世間話の途中(私が行った旅の話をしていたのだが)
彼は突然「私の信じているキリスト教は
他の宗派と違うのです」と意味ありげに頷き
微笑みながら私を見たのだ
唐突な話の急展開に「…そうですか」としか
言い様がない
「他のキリスト教は間違っています
私のキリストだけが正しい神なのです」
「…そうでしたか」
「貴方は神から魂を吹き込まれたから
人間として、この世に存在していることを
ご存じでしたか」
「…存じませんでした」
「いまから6000年前、神は泥からアダムを造り
口から霊魂を吹き込みました。それが人間の
始まりなのです」
「…そうだったんですね」
「世間では、人間は猿から進化したと言っていますが
馬鹿らしい邪説です。猿から人間が生まれますか?」
「(正しくは、猿から人間が進化したのではない
進化の途中で、猿とは別の枝が独自に進化して
突然変異のようにホモサピエンスが生まれたのだが
そんな正論が通じそうになかったので口を閉じた

猿からは、どうやっても人間は生まれません」
「その通りです!貴方は真実を理解出来る方です」
「ありがとうございます」
「神は全てをご存じなのです。否、全ては
神が造っているのです」
「(ああ、インテリジェンス・デザインね…)」
「だから神は聖書で人類の未来を
予言なさっています。こんな預言書は
世界の何処にもないのです」
「(正しくは、聖書は旧と新に分かれ、旧は代々の人間が
口伝した神話の集大成で、新は信者や時々のリーダー
福音書記者と呼ばれる書き手の、創作や聞き書きの集大成
実際に〝神〟が言ったり書いたりした物ではない…が
ここは黙っていた方が良いと判断し

そうだったんですねぇ…」
「そうなんです。貴方は物わかりが良い。素晴らしい」
「ありがとうございます」
「今度、教会にいらっしゃい!」
「判りました。その前に後藤明の〝世界神話学入門〟
カレン・アームストロングの〝神の歴史〟カート・アンダーセンの
〝狂気と幻想のアメリカ500年史〟ユヴァル・ア・ラハリの
〝サピエンス全史〟そして最後に、養老孟司の〝バカの壁〟を
読んで、それでもまだ私を誘いたいと思ったら言ってください」
「…バカの壁」
「あ、すいません。次の予定があるので失礼します」

人類の誕生が6000年前? おまけに人間は泥製?
どうかしてるぜ。しかし、どうかしている人間が
日本にも世界にも大勢いる。そういった人間たちが
世界を混乱に導き、凄まじい数の人たちを不幸にしている
そういうことに永遠に気づかないのだろうな…
なんだかな~

コメント
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