◎タバコは身体に良い
今から数十年前の米国での話。
テレビのCMで、イケメンの若い医者が
「タバコは心身をリラックスさせる効果が」と
笑顔で宣伝していたのだ。
それを信じ、若い女性までもが喫煙家に。
当時のハリウッド映画では、出演者の殆どが
タバコの煙を吐きながらセリフを言うシーン
ばかりが目立つ。
さて現代。タバコが身体に良いなんて信じる
者は皆無に等しい。当時、CMに出ていた医者は
いま、どうしているのだろう…。
◎1920年代の米国。幼児を甘やかすとロクな
大人にならない、と教育界の権威ジョン・ワトソン
は発表した。「子供を抱きしめたり、キスしては
ならない。許されるのは、朝の握手だけ」。
親に抱きしめられ甘やかされた子供は、愛情に飢えた
利己的で自信の無い大人に育つ、と。
だが、彼の説に反し、愛情を受けないで育った子供は、
後に自己否定の生き方をし、愛情に飢え利己的な大人になった。
しかしワトソンは、そういった事例を信じず生涯を終えた。
◎「いいか、勘違いするな! お前たちは国家あっての存在だ。
だから国のため、命を捧げろ!」。戦前の日本(権力者)は
そんな殺し文句で人々を扇動し、恐ろしく悲惨な戦争への
道を歩ませた。一流大学の学生やマスコミも「神国・日本」
を激しく宣揚した。国民をまとめるため国家(権力者)は
「国民は全員、靖国神社の神札を奉り、一丸となって
敵を倒すのだ」と、寺や教会、全国民に神札を配った。
それまで「神社は邪教である」と言っていた寺の住職も
神札を恭しく受け取った。
そんな中、「国家の為の国民じゃない。国民の為の国家だ。
そんな本末転倒は間違っている」と叫んだ信念の人は
投獄され獄死した。
そうして数年…。「神国・日本」は原爆を2度も落とされ
激しい犠牲の末に負けた。
昨日まで、軍国主義を応援していたインテリやマスコミは
口を閉ざし、「民主主義」の素晴らしさを言い始めた。
そんな彼らを、国民は白眼視した。そして、騙された自分も
責め、苦しい時間を過ごした。
「付和雷同だった…。俺には、正しい芯が無かった」と。
その「正しい芯」があれば、騙されなかったのに、と。
◎凄まじい数の人間が殺された、愚かの極みとも
言うべき戦争が終わった3年後の昭和23年(1948)
日本政府は「不良な子孫の出生を防止するとともに、
母性の生命健康を保護することを目的」とする法律
「優生保護法」を施行した。その中身とは、知的障害者や
精神障害者らへの強制不妊手術を認める、というもの。
重度の障害者は勿論、軽い障害者さえ、強制的に手術を
受けさせられた。手術の基準は「地元の医者の判断」のみ。
こんな非人道的な行為を、国が、役人が、医者が平気で
行っていたのだ。そして、それに異を唱える人は少なかった。
「国が必要と決めたことだから」と、国民は盲目的に信じたのだ。
手術を受けた人の半数は十代以下の男女で、8歳や9歳の
女の子もいた。この悪法は48年も続いた。つい最近までだ。
いま、被害者は国を訴えている。当然だ。
◎「このパワーストーは凄い御利益があるんです。
買いませんか? ひとつ100万円ですが、なーに
すぐラッキーが訪れて、10倍くらいのお金が入ります」
「じゃあ、貴方が買って儲ければ良い。金なら貸すよ。
年利10%で。え、高い? だって10倍になるんだろ。
10%の金利なんて、安いもんだよ」
投資話、利益のある石やツボ。そんなもの世の中にはない。
騙されてたまるか!
今から数十年前の米国での話。
テレビのCMで、イケメンの若い医者が
「タバコは心身をリラックスさせる効果が」と
笑顔で宣伝していたのだ。
それを信じ、若い女性までもが喫煙家に。
当時のハリウッド映画では、出演者の殆どが
タバコの煙を吐きながらセリフを言うシーン
ばかりが目立つ。
さて現代。タバコが身体に良いなんて信じる
者は皆無に等しい。当時、CMに出ていた医者は
いま、どうしているのだろう…。
◎1920年代の米国。幼児を甘やかすとロクな
大人にならない、と教育界の権威ジョン・ワトソン
は発表した。「子供を抱きしめたり、キスしては
ならない。許されるのは、朝の握手だけ」。
親に抱きしめられ甘やかされた子供は、愛情に飢えた
利己的で自信の無い大人に育つ、と。
だが、彼の説に反し、愛情を受けないで育った子供は、
後に自己否定の生き方をし、愛情に飢え利己的な大人になった。
しかしワトソンは、そういった事例を信じず生涯を終えた。
◎「いいか、勘違いするな! お前たちは国家あっての存在だ。
だから国のため、命を捧げろ!」。戦前の日本(権力者)は
そんな殺し文句で人々を扇動し、恐ろしく悲惨な戦争への
道を歩ませた。一流大学の学生やマスコミも「神国・日本」
を激しく宣揚した。国民をまとめるため国家(権力者)は
「国民は全員、靖国神社の神札を奉り、一丸となって
敵を倒すのだ」と、寺や教会、全国民に神札を配った。
それまで「神社は邪教である」と言っていた寺の住職も
神札を恭しく受け取った。
そんな中、「国家の為の国民じゃない。国民の為の国家だ。
そんな本末転倒は間違っている」と叫んだ信念の人は
投獄され獄死した。
そうして数年…。「神国・日本」は原爆を2度も落とされ
激しい犠牲の末に負けた。
昨日まで、軍国主義を応援していたインテリやマスコミは
口を閉ざし、「民主主義」の素晴らしさを言い始めた。
そんな彼らを、国民は白眼視した。そして、騙された自分も
責め、苦しい時間を過ごした。
「付和雷同だった…。俺には、正しい芯が無かった」と。
その「正しい芯」があれば、騙されなかったのに、と。
◎凄まじい数の人間が殺された、愚かの極みとも
言うべき戦争が終わった3年後の昭和23年(1948)
日本政府は「不良な子孫の出生を防止するとともに、
母性の生命健康を保護することを目的」とする法律
「優生保護法」を施行した。その中身とは、知的障害者や
精神障害者らへの強制不妊手術を認める、というもの。
重度の障害者は勿論、軽い障害者さえ、強制的に手術を
受けさせられた。手術の基準は「地元の医者の判断」のみ。
こんな非人道的な行為を、国が、役人が、医者が平気で
行っていたのだ。そして、それに異を唱える人は少なかった。
「国が必要と決めたことだから」と、国民は盲目的に信じたのだ。
手術を受けた人の半数は十代以下の男女で、8歳や9歳の
女の子もいた。この悪法は48年も続いた。つい最近までだ。
いま、被害者は国を訴えている。当然だ。
◎「このパワーストーは凄い御利益があるんです。
買いませんか? ひとつ100万円ですが、なーに
すぐラッキーが訪れて、10倍くらいのお金が入ります」
「じゃあ、貴方が買って儲ければ良い。金なら貸すよ。
年利10%で。え、高い? だって10倍になるんだろ。
10%の金利なんて、安いもんだよ」
投資話、利益のある石やツボ。そんなもの世の中にはない。
騙されてたまるか!