「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

「自分の責任じゃない」で、いいのか?

2010年09月23日 06時03分59秒 | Weblog

不況の折、糊口を凌ぐため
本業ではない仕事をした
そこで興味深いことがあった

職場で、ある業務違反があった
普通なら、それを是正し
直属の上司に報告するだろう
だが彼らは、そうしなかった
是正すべきだとの私の声は
「バタバタ騒ぐな」と黙殺された
上司に報告することもなかった
「それでいいのか」との私の問いに
彼らは「自分らの責任じゃない」
そうして、何事もなかったかのように
普段どおり業務は行われたのだ
「無責任な雇われ根性」に憤慨した
そして「この会社は長くない」とも感じた


私が長年身を置いている業界では
小さなミスも許されない
全員が完璧を目指しミスを是正する
そうして完成されたものを世間に流す
全て「自分たちの責任」に於いて
仕事が行われるのが普通なのだ


例えばスーパー・マーケットでも同じだろう
野菜売り場担当者が、たまたま魚の不備を発見したら
それはすぐに報告され是正されるはずだ
魚は自分の担当ではないからと
「自分の責任ではないから」と無視することはないはずだ
ひとつの商品の不備は全体の悪印象に繋がり
強いてはマーケット全体の信用問題にもなる
だから店員は「全てに責任を持つ」心構えで働いているのだ
自分の仕事・職場を守るために…
その他多くの企業の社員は同じ感覚と思う

けれども、前述の社員は
「自分たちの責任問題」にならなければ
業務違反にも無関心で
もっと言うと法令順守も
責任を問われなければ
平気でやぶる感覚なのだ

この事例に私は落胆した
幾ら一時の仕事でも
モチベーションは下がった

だが、このような無責任体質は
世間に蔓延しているようだ

最近、大阪地検の主任検事が
証拠を捏造するという事件が起きた
あってはならない事件だ
社会の根幹を覆す由々しき事件だ
しかし、もっと問題視しなければならないことがある

上司の証拠捏造を知ったある検事が
それを副部長らに報告したが
副部長らは「バタバタ騒ぐな」と
その報告を黙殺したのだ
だから不正の事実は数ヶ月表に出なかった
しかし、結局、悪事はバレる

証拠を捏造した主任検事は逮捕され
当時の彼の上司だった副部長らの責任も問われて
検察全体の信頼は失墜しようとしている
「正義」の本丸が信頼されない社会ほど
恐ろしいものはない
こういう事態を招いたのは
数人の「無責任感覚」なのだ

「全て自分の責任」に於いて行動する人こそが
これからの時代に求められているのだと思う
そうでなければ、この社会・日本は破滅してしまう
より良き社会のするための要因は
ひとり一人の「強い責任感」かもしれない
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする