「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

騙され続ける人々

2010年09月17日 10時59分43秒 | Weblog

またまたカルト集団が
傷害事件を起こした
被疑者は、自称“霊能師”の男(49)
妻と共に“内弟子”の女性(40代)を
棒で殴ったという

被害者には気の毒だが
何故に、こんな荒唐無稽な
漫画以下の男に騙されるのか
頭をひねってしまう

そもそも、霊というものは
この世に存在しない
従って、霊能師・霊媒師と名乗る者は
狂人か詐欺師以外にない
その基本から間違っているのだ
スピリチュアルなんとかや
前世がどうだこうだも
先祖の霊も完全な嘘なのだ

そういった基本が判らないから
上記のような詐欺師らに騙される

詐欺師はそれなりの死に方をするから無視していいが
騙される人間も愚かな末路を辿ることになる
それは、あまりに気の毒だ

そんな詐欺師らに騙されない為に
まあ、実行不可能な提案だが
霊能力者と自称する人間たちの
死に顔を公開すべきと思う
生前、どんな嘘をつきまくったかが
デスマスクに厳然と浮き上がる
それを見て、「ああ、彼らの話は嘘だったか」と
どんなオッチョコチョイでも思うに違いない


日本人の宗教知識・感覚はとても貧困だ
いうなれば「おすがり信仰」なのだ
宗教は本来、生きる姿勢・哲学のはず
それが鎌倉時代あたりから
大きく変わってしまった
元凶は当時の新興宗教だ
それが現代にまで生きながらえ
間違った宗教観を伝えている

全く、なんだかな~、だ


さて、神戸の異人館「山手八番館」(旧サンセン邸)に
若い女性たちが押し寄せているという
目的は、その屋敷に置かれた椅子だ
「サートゥルヌス(サターン)の椅子」というそうだ
この椅子に座れば願い事が叶うのだという

この大嘘話のキッカケはテレビ番組だ

人生に絶望した女性が椅子に座ったところ
恋人や就職ができた、と番組で放映されたのだ
全く、原始人並の知能の制作者らには困ってしまうが
それを真に受けた女性達が館に押し寄せ
平日でも数百人、休日には千人以上が訪れるという

異人館側からすれば
文字通り千客万来
ホクホク顔だろう

しかし、その椅子に座るため
何時間も待っている女性達の顔
やっと椅子に座って安堵する顔を見ていると
なんだか哀しくなる
行列の中に若い男なんか見かけると
首根っこをつかんで
ゲンコツのひとつでもやりたくなる
嘆かわしいかぎりだ

この、なんとも低い思想が
ひとり一人の人生に不幸を
もたらしている様な気がする
その不幸は、日本という国土に
深々と降り積もっていく

思想・思考が低いか高いか
浅いか深いかで
幸と不幸が決定されるのだ
だから騙されては駄目だ
この世に霊はいないし
椅子に座っても願いは叶わないのだ
コメント
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