「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

新しい三猿の話

2009年08月17日 16時12分36秒 | Weblog
 
三猿、いわゆる
見ザル、聞かザル、言わザルである
過去の日本では「権力に対して何も言うな」
という意味合いで使われている場合が多かった
「お上の政に文句を言うな」というものだ
これは権力者には都合のいい言葉

庶民は黙っていろっ!

という按配だ

下手に悪事を追求しようものなら
権力が総勢力で潰しにかかる
権力側は追求側の
名誉や財産はおろか
命さえ危うくさせる状況に追い込む
だから、権力者が悪事を行っても
知らぬふりが賢い庶民の生き方…
そんな風に三猿を使っていた歴史がある

これは、巨大企業にも言える構図だが
こういう構図がまかり通っていたから
特に日本で「正邪」が曖昧になった
「事なかれ」「長いものに巻かれる」
「まあまあ、穏便に…」
「出る杭は打たれる」
「ケンカ両成敗」という感じ

そういう、世界で通用しないヘ理屈のツケが
グローバル社会のいま
払わされている感はある


実は、三猿のルーツは
古代エジプトにあるという
最近出た書「世界の三猿」の説だ
それによると三猿とは
「不正は、見るな」「不正は聞くな」
「正しくないことは言うな」の意だという
つまり「正しくないことで自らを汚すな」
ということなのだ

しかし、三猿の説話を話しても
一向に社会から「汚れ・邪」はなくならない
「自分だけ」の世界観に限界があるのだ

だから新しい三猿を作ったらどうかしらん
「目を見開いた猿」
「耳を研ぎ澄ます猿」
「声高に叫ぶ猿」

そして、その猿の説明に…

「邪を見逃がさザル」
「邪な話を聞き逃がさザル」
「邪を言論で攻撃し許さザル」

とすれば…どないでっしゃろ?
「事なかれ主義」の日本には
定着しない考えだろうが…

コメント
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