健啖家(けんたんか)の僕が言うのも気が引けるが
「大食い」を扱った最近のテレビ企画は
いかがなものか…と思ってしまう
数人前のカツライス(写真)を
ペロリと平らげてみたり
それでも足りず
別のメニューを何人前も食べてしまう…
その「大食い」専門のタレントも
ゾクゾクと出てきた
なんだかなぁ…という感じ
テレビを見ていて思う
「あの凄い量の食べ物で
何人の命を繋ぐことができるだろう」と…
食べられない人たちが
「食べきれず降参する大食いタレント」を見たら
どんなに悔しい思いをするだろうか…と
1日1ドル以下で暮らす人の割合を
貧困分布地図で調べると、以下のようになる…
日本や米国などは
1日1ドル以下で暮らす人間は
人口の1%以下になっている
※アフリカ中央部と北朝鮮などは
統計がないため
グラフに記入できない
実際は相当ヒドイと思われる
濃緑のメキシコやロシアなどでは
1日1ドル以下で暮らす貧困層が2~5%
インドや中国人は20~40%
西アフリカでは実に60~80%の人が
極貧に喘いでいるのだ
(1ドルあればリッチな方だ
実際にはその半分以下らしい)
この貧困地図は
教育程度の地図、紛争の地図
疫病の地図、短命の地図と重なる
不幸の最大の原因は“貧困”なのだ
貧困から来た紛争の火の粉は
北半球の西側諸国に飛んでくる
火の元の問題を解決せずにいると
いくらふり払っても
火の粉はいつまでも降ってくる
世界の人々が心を同じくして
本気で「皆を助けよう」
「全員に最低限の食料と医療を」
「全ての子供に教育を」と決めれば
火の元は消えるはずなのだが…
大食いするタレントの口元を見ながら
そんなことを思ったのだった
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