「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

アイティーって何?

2007年11月14日 18時33分07秒 | Weblog

テレビで彦麻呂が「味のIT革命やぁ~」と言っていた
で…カミサンに「ITの意味、知ってる?」と聞いた
即座に彼女「インターネットなんだか、でしょ?」
「う~ん 惜しい」と僕
ちなみに彼女、いま話題の「山田洋行」を
「山田洋子」と思っていた…

またまた本当の話
ある通信事業関連の下請け制作会社のオッサン責任者と
話をしていた時に、僕は意地悪く聞いた
「すいません、ITって何ですか?」
オッサン、一瞬絶句して「インターネットのことですよ」

多くの人にとっては笑ってしまう話だ
説明するのもなんだが、一応記しておく
IT…Information Technology の略、つまり情報技術
コンピュータやデータ通信に関する技術を総称的に表した語

まだある
「ユビキタス」「ソリューション」「ワンセグ」等々…
一般の人で、これを分かりやすく説明できる人に
僕は まだ会ったことがない…

しかし、まあ、テレビが写る仕組みが
分からなくても、番組は楽しめる
だから「ま、いいか」 笑
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友人 Bill Box のこと

2007年11月14日 13時16分11秒 | Weblog

ビルの話は1972年、夏の夜から始まる
ベトナム戦争の真っ最中だ

ジャングルを飛ぶ大型輸送機に、彼はいた
彼は泣く子も黙るグリーンベレーの軍曹
多くの部下(何人いたかは失念)と共に
パラシュートでジャングルに降り
敵の基地を攻撃する作戦が、これから始まる
彼の専門は爆破だ
背中の荷物の殆どは爆薬だ
百戦錬磨の彼も、下っ腹に悪寒が走る
「今度は生きて帰れるだろうか…」

パイロットから合図が出た
彼を先頭に、兵士たちは飛行機から一斉に飛び出す
最初に飛び出した何人かが風の影響で
少し北に流された
その中にビルもいた

不気味な静寂の中
パラシュートを突き上げる
風の音だけが聞こえる
顔を上げると満天の星空だ
「綺麗だ…」
一瞬、戦場にいることを忘れたという

もうすぐ着地という時
ブスッという鈍い音と
小さいが激しい悲鳴が漏れる

彼らの着地地点には
鋭利な刃物のように切られた竹が
何十本も天空を向き刺さっていた
敵兵が仕掛けた罠だ

ブスッ、ザクッという音が続く
「ウーッ!」
着地した兵士の足の裏や
ふくらはぎに竹が刺さったのだ

ビルの両ふくらはぎにも竹が刺さり
肉を引き裂いた
彼は奥歯が砕けるほど歯を噛み締め
悲鳴を押し殺した

どうやってそこを脱出したかは憶えていない
だが、同じく怪我をした何人かの部下を引き連れ
彼は本部隊に合流した
その後、彼は負傷兵としてヘリで運ばれた

沖縄の病院に彼はいた
陽気な彼は病院で人気者だった
日本人の看護婦も大勢いた
BOXという姓から、彼は「箱(はこ)さん」と呼ばれた
ようやく傷も癒え、除隊になり、彼はNYに帰る



敵と戦った“ヒーロー”のはずだったが
帰国した彼に仕事はなかった
幼馴染がギャングとして顔を効かせていた
そうして、彼は裏の世界に入っていった

敵対するマフィアの経営する店を
彼は“得意の”爆弾で次々と破壊した
彼は恐れられる存在となった
(その爆破で何人死んだ? とは聞けなかった)

売春婦を30人ばかり使って女衒(ぜげん)もした
銀行に金を預けると税金で取られるからと
稼いだ札束はベッドのマットの中に隠した
だから、いつもベッドは硬かった

裏社会は裏切りの連続だった
気の休まる時がなかった
「そろそろ足を洗うか…」
金はタンマリあった
彼はその金を持って街を出た

フロリダで雑貨を売る商売を始めた
女衒ほど稼ぎはないが
安全に暮らせる
文句はない

数ヶ月して、NYの例の幼馴染が
彼を探しているとの情報が入った
「ビルが組織の金を持ち逃げした」ことになっているという
後で分かったことだが、幼馴染が金を使い込み
それがバレそうになったので、ビルの名を出したのだ
逃げても、いつかは所在がばれる
彼は対決の道を選んだ

金を詰め込んだでかいバッグを肩に
彼は幼馴染の前に現れた
そして銃を突きつけ
「俺は足を洗う。金は全部やるから、
 俺とはもう無関係と誓え」
幼馴染はバッグを抱え、彼の前から消えた

当時を振り返り、ビルはため息混じりに言った
「戦場にいる時より、多くの殺し合いを見た」
そして「もう、あんな世界は嫌だよ…」

それからのビルは、警備員や清掃業など
地味ながら全うな仕事で生計を立てて暮らした
この頃、僕の親友ヒロさんの住むマンションの
警備員をやっていたことで、
気さくなヒロと知り合いになり、友情が芽生えた

貧乏だったが、いつも陽気なためか
「小金を溜め込んでいる」と思われた



そして1999年の冬…
仕事に行こうとしていた時、誰かがドアをノックした
無防備にドアを開けたが、すぐに後悔した
ドアの前に、近所の少年がいた
右手に拳銃、左手にナイフを持っていた
元グリーンベレーは、体に染み付いた動作で
まず少年の拳銃の引き金に親指を入れた
引き金を引かせないためだ
次に、ナイフを握った手を掴もうとしたが
少年はビルの手を払い、ナイフで深々と腹を刺した
激痛より先に、何か取り返しのつかない過ちを
自分が犯したような錯覚に見舞われた
それから、激痛が襲った



この事件は、過去に犯した罪の報いのように感じた
少年の顔が、一瞬、死神のように見えた

刺したとたん怖くなったのか
少年は泣きそうな顔になった
「行け」と少年に言った
少年は走り去った

膝から崩れた
腹から腸が出てくるのが分かった
右手で腹を押さえ、隣りの部屋のドアを叩いた
隣人の太った婦人は、彼の様子を見るなり絶叫した

本当なら死んでいたという
しかし、隣人が近くの巨大病院
ハーレム・ホスピタルに走り
医者がストレッチャーと共に駆けつけたため
彼は一命を取りとめた

(ビルが笑って言うには、
 刃傷沙汰の治療ばかりやっている
 ハーレム病院だから処置が早かった
 あれが、ヒロの家の近くの
 金持ち相手の病院なら
 俺は確実に天国に行っていたよ)

入院して一ヶ月目に
僕は見舞いに行くというヒロさんに連れられ
初めて彼に会った
彼は、初対面の人を信用しないタイプらしく
紹介されても「やぁ」という程度で
その時は会話らしい会話はしなかった
まあ、重症を負って、まだ一ヶ月ということもあっただろうが…



2000年の初夏
再びビルと会った
今度は彼の部屋で
(写真はその時のもの)
食事もご馳走になり、ジックリと話した
その際に聞いたのが、前述の物語、武勇伝だ

実はこのとき、彼はガンを患っていた
僕はそれを知らなかった
帰国して、少し後に、ヒロさんから教えられた
余命いくばくもないとのこと
怪我で入院した際、ガンが発見されたのだという
彼と別れる際、本通りに向かう僕を、玄関先から
いつまでも見送ってくれていたことが思い出された

彼のために、何か出来ないか…
僕はビデオを手に都心に出た
東京を撮りながら、拙い英語で街を紹介した
笑える場面をふんだんに入れた
友人・知人にも協力してもらい
「ハーイ、ビル 元気出して」
「ビル、ファイト!」など
見知らぬビルへのメッセージを貰い
それでビデオレターを作った

それを、彼の住所
122.w.139th St NY.C 100…
に送った
間に合ってくれればいいが…と

一ヶ月ほどして、ヒロさんから電話があった
「ビルが亡くなった」と…
穏やかな、笑みを浮かべているような死に顔だったとのこと

生前、ビルは、僕が送ったビデオレターを何度も観て
何度も同じところで笑っていたという
ヒロさんもつき合わされ、
「2度も見たよ」と苦笑していた

「良かった、間に合ったんだ…」
僕の机には、ビルから貰った香水がある
5センチほどの小瓶だが、値段は25ドル…
裕福ではなかったビルにとって、高級品だ
「もらえないよ」と遠慮すると
「とっとけよ。俺はもう色気は卒業したんだ」

時折、小瓶のふたを開けてみる
日本人が使うには強すぎる匂いだ
しかし、嗅ぐとなぜか温かい気持ちになり
ホッとするのだ
一期一会という言葉が胸に迫る





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自殺した16人の自衛隊員

2007年11月14日 09時01分05秒 | Weblog

テロ対策&イラク復興支援で海外に派遣された自衛隊員のうち
全部で16人が、在職中に自殺していたという

派遣された隊員の総数は19700人
そのうち死亡した隊員は、陸上自衛隊が14人
海上自衛隊が20人、航空自衛隊が1人

この確率が高いのか低いのか…
しかし、異常だ
一体、彼らに何があったのか

「戦地では、人間は“まとも”な心が維持できない
 自分ではまともと思っているが、振り返ると
 明らかに異常だった」

「悲惨な戦争の恐怖を体験した兵士は、
 死に関して二つの意識に分かれる
 ひとつは、とても鈍感になる奴と、異常に敏感になる奴だ」

「そのどちらかは分からないが、
 せっかく戦地から戻ったのに
 自殺してしまった部下がいる」

これは、僕の親友ビル・ボックスの言葉だ
彼は元グリーンベレーの軍曹で、数年前に
ガンで亡くなったが、そんな言葉を残している
死に関して、彼自身はどうだったのか、聞く機会を逃したが…

自殺した自衛隊員の、その「原因」は不明だ
ビルの言う「死に関する意識」が関係しているのだろうか…

戦争は、全ての人間を不幸にする
戦争に何の意味があるのか

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月に沈む地球

2007年11月14日 07時50分41秒 | Weblog

月周回衛星「かぐや」が撮った地球

三宝に団子を乗せ、ススキを飾り
「地球見」酒をグビリ…
風流なり

しかし地球って綺麗だ
あそこで、人が殺し合い
環境破壊を競っているとは思えない

本当に綺麗だ…


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