ビルクル・ティーケ!

~パキスタン見聞想録~

Lahoreへ

2005-11-12 23:51:21 | 旅先・出張先
突然ですが、Lahore(ラホール)に行くことになりました。
「なりました」と言うより「しました」かな。

先日から、身体障害者のことを調べています。
各方面の方々から貴重なアドバイスを頂いていて、その過程で
Lahoreで身体障害者の自立生活についてのセミナーが開かれて
いることを知りました。今回はそのセミナーを聞きに。

Lahoreまではイスラマバードのお隣の市、ラーワルピンディ(Rawalpindi)
からバスで4時間半の旅。
韓国製の大型バスが30分毎(ぐらい)の頻度で出ています。
日本の高速バスと同じような感じです。
なんと、機内食ならぬ車内食(上の画像)が出るんですよ。びっくり。

話を元に戻しましょう。
一般的にパキスタンで身体障害者は、家から出ないようです。
「出ない」のか「出られない」のか、はたまた「出してもらえない」のか・・・
少なくともBilkulは、イスラマバード市内で車椅子の人を見たことがありません。
「身体障害者=恥ずかしい」ということなのでしょうね。

貧富の差が激しいパキスタンでは、貧しい人は路上で自分の障害を
見せて物乞いをする人もいます。(中には障害がある”ふり”をする人も)
裕福な人は、家族の誰かが面倒を見るため、外に出る必要がありません。

BilkulがLahoreで出会った人達は、生活に相当ゆとりのある方々だと思います。
障害の程度にもよりますが、彼らは日本でいう「訪問介護」のサービスを
受けて介護というサービスを買っています。
パキスタンでこのようなサービスがあること自体に驚きました。

今回のセミナーに行ったのは、日本で自立生活を目指し、様々な公共サービス
(例えば新宿駅のエレベーター設置とか)を促進させた方がわざわざ日本から
いらっしゃっていて、その方の経験談を聞きたかったからです。

その方いわく、「社会的サービスを手に入れるためには、まず身体障害者の
人権を認めてもらわないといけない」と。
Bilkulには非常にわかりやすい話でしたし、参加者の方々もうなずいていました。
しかし、この国で人権。。。日本と同じ土台で語るのは難しいと思いました。