BIKEBIND自転車日記ブログ2

BIKEBINDの自転車日記ブログの移転先。過去が消えるのも忍びないので…。

タイタス廃業! そして……、

2010-11-26 00:01:00 | 自転車
うわあ、知りませんでした。

アメリカのMTBメーカー・タイタスが2010年11月上旬、その活動にひっっそりとピリオドを打っていました。なんてこったい。

読めばなにやら2回オーナーが代わり、借金も返済できないところまで追い詰められ、ノーマネーでフィニッシュとなったようです。

と思っていたら……、


http://www.bikeradar.com/news/article/titus-close-their-doors-28388



イギリスのバイクメーカーというか、パーツメーカーというか自転車総合商社のプラネットXにオークションで所有権が移りました!




http://www.planet-x-bikes.co.uk/
http://www.bikeradar.com/news/article/planet-x-buy-titus-at-auction-28518

さらに重ねて、なんてこったい!

一体何がなんなんだか?

ボルト&ナット part1 ハードロックナット

2010-11-25 00:55:00 | ボルト&ナット
えー、ずっとやりたかった特集です。数回に分けてやろうと思っています。

ベアリングは煮詰まっています。いや、煮詰まっているというのは適切ではないですか。ゴキソのハブを見て、さらに色々調べ始めたら、とんでもないことになってしまい、時間がもう少し掛かりそうです。それでたいしたことなかったら……、気にしないで下さい……。

自転車は特殊な製品です。未だ持ってパイプ構造で(これは古いだけでなく、手間が掛かるという意味合いを含みます)、各パーツの接合がネジ留めだと言うこと。故に公差はあまり余裕が無く、かなりの精度が求められます。

ですが、その各部分を固定する大切なネジはあまり注意を払っていません。せいぜいステンレスにするか、チタンにするかくらいでしょう。後は色遊びくらい。

しかしネジの世界は進化しています。これらを用いれば、より安全性、耐久性が伸びること請け合いです。私がすげええええええ! と思った製品達をピックアップしていきたいと考えています。

まず第1弾は

ハードロックナット

です。



名前を聞いたことがある人も結構いるのではないでしょうか? 冬季オリンピックのスケルトンか、リュージュのブレードの固定に使っていました。

このボルト、きっちりセットすればほとんど緩むことがない超優れものなのです。自転車の使用範囲くらいでは一生緩むことがないかもしれません。



ここに振動実験のテスト結果があります。

比べるのは
スプリングワッシャー+ナット
ダブルナット
ナイロンナット
舌付き座金+ナット
割ピン+菊ナット
ハードロックナット
です。

締め付けトルクは40N。振動周波数は1780C.P.M。加振枠体速度は19.5Gです。

自転車で緩んだら困る所に使うダブルナットは30秒で吹っ飛んでしまいます。

ハードロックナットは、計測不能まで行きます。

この圧倒的な性能故に、新幹線や航空機などの極限状態が想定される機器に採用されています。


その理由は独自のくさび構造にあります。

通常のボルトは基本的に座面(頭の裏のワッシャーや固定部分に直に接する所)の摩擦抵抗により固定されています。まれにイモネジのように頭がないネジもありますけど。

それらは座面が接地面から離れてしまうと留まる抵抗力をなくし、緩み、外れてしまいます。

しかしハードロックナットは違うのです。

二つのナットの接合面が凹凸状になっていて、そこがかみ合うことで固定力を発揮します。凸の部分は中心へしなることになり、通常のナットとは全く違う摩擦力を生み出します。画像ではaのベクトルですね。

さらに上側の凹も締まっていったとき、凸の部分に跳ね返されこちらも中心部への押しつけで摩擦力が生じるのです。これはP1とP2のベクトルです。

今ダブルナットで締め付けているのはカップ&コーンのハブくらいですか。でもこれにハードロックナットを使えば……、極限まで圧力を軽くした回転をそのまま維持できるかも知れません。

このナットがもっと早く出てきていたら、スレッドタイプのヘッドセットも無くならなかったかも…。

しかもこのナットの理不尽なまでに凄いところは、規定トルクの半分ほどの力まで緩めても、外れないのです!

いやいや、とんでもない製品があるものです。これがあると……、自転車のメンテナンス業はおまんまの食い上げに成ってしまうかもしれません(苦笑)。


そしてこれが新作のハードロックリムです。

ただの鍔付きなんですが、これがあることでソケットレンチやインパクトレンチが奥まで入って供回りする自体が避けられます。量産品にはかなり重宝すると思いますよ。

http://www.hardlock.co.jp/index.php

デイヴィッド・ウィーグル vs トレック リヤハブ同軸サスペンションシステムの戦いの行方

2010-11-24 21:30:00 | 自転車
むー、意外な結論が出ましたね。


こっちがウィーグルデザイン



こっちがトレックデザイン

http://www.bikeradar.com/news/article/dave-weagle-awarded-split-pivot-patent-27186

2010年7月にはこのリヤハブ同軸サスペンションシステム・『スプリット・ピボット・デザイン』が、デイヴィッド・ウィーグルの特許であると認められていました。2006年の特許申請が有効と見なされたのです。これはアメリカ、ヨーロッパ、アジアで認められています。

し・か・し、

今回、トレックのリヤハブ同軸サスペンションシステム『アクティブ・ブレーキング・ピボット』も認められたようです。異なるデザインとして。

いやあ……、一緒なのに(苦笑)?

正直これは効果云々ではなく、リヤハブ軸というどうやっても全く同じですからね。どちらかが勝つか負けるかの戦いになると思っていました。ですがお上は異系統のサスペンションデザインと認定しました。

トレックの財力が勝ったんでしょうか? うーん????

結局、どちらもアリということになったので、これからも両技術が採用されたバイクを購入することが出来ます。何やら日本チックな玉虫色の解決ですねえ(笑)。

http://www.bikeradar.com/news/article/dave-weagle-awarded-split-pivot-patent-27186

2011 ノルコ・十兵衛!

2010-11-23 21:48:00 | 自転車
海外だと、日本語から取ったユニークな名前が結構あります。TSUNAMIとかSAKURAとか、SAMURAI、NINJAなんていうのはすでに定番ですね。

最近だとアイアンホースのヤクザシリーズが秀逸でしたね。組長、若頭、叔父貴などなど……。日本人なら、かなりグッと来たはずです(笑)。

2011年は……、ノルコっぽいですよ(ニヤリ)。

JUBEIシリーズ

29erシリーズのリジッドモデルに与えられた名前です。JUBEI SLカーボン、JUBEI 1、JUBEI 2、JUBEI 3という兄弟がいます。


JUBEI SLカーボン


SHINOBI


JUDAN BELT

http://www.norco.com/bikes/mountain/

他にも忍と十段ベルトとなかなかの揃い方です。

中身も結構捨てがたい良さがあります。忍なんかは前後スルーアクスルの最先端剛性と走破性を持つ、他のブランドに負けていないバイクです。

でも日本には入ってこないのでしょうねえ。

2011 フィジーク・ゴビXMマズル

2010-11-23 12:29:00 | 自転車
しばらく放っておけばどこかが詳細を書くかなあと思っていたんですけどね(笑)。他力本願はいけないということなんでしょう。

フィジークの新作、ゴビXMマズル

マズルとは銃口とか鼻面という意味です。補強されているのがリヤ側なので、どちらかと言えば尻と言う方がふさわしい気がしますが(笑)。





http://www.bikeradar.com/news/article/gear-round-up-fizik-muzzle-saddle-torm-clothing-28187




http://www.fizik.it/product.aspx?c=Gobi-Muzzle

まあ、普通のゴビにプロテクターが付いただけなんですけどね。しかも取り外しが出来るらしくゴビにも早変わりすることもできます! 

フィジークのサドルをMTBで使うときは、推奨モデルを使う方が良いです。XMなどが付いているもでるですね。理由はジャンプなどの衝撃に耐えられるレールを使っているからです。ツンドラなどはカーボンレールモデルがあるのですが、ちゃんとMTB対応になっているのです。

他メーカーもそうですが、チタンレールであっても折れる場合があります。そう言えばタイオガのフランスパンは鉄中空であっても良く曲がりましたねえ(遠い目)。

気をつけましょ。