マグラは高級品で、レース機材……。
そんなイメージもあるかも知れません。
ですが本国ではツーリング車やタンデム車にもよく使われ、油圧制動の先駆けとして広く使われています。良く効くブレーキというのは用途、技量を問わず万人に有意義な部品です。
2011年モデルは他メーカーに後れを取ることなく、オールマウンテン系のトレイルライドモデルを充実させています。その代表格がこのソアーとマルタFRでしょう。
マグラの中身は結構珍しいですね。
コンプレッション側のダンパーで、シム構造です。
140ミリストローク、エアスプリング、20ミリスルーアクスル(マクスルライト)、FCRトラベル調整機構140→100ミリ、32ミリインナーチューブ、DADマグネシウムアウターレッグ、重量1770グラム。
というスペックです。そして2011年お約束のテーパーコラム仕様も勿論あります。
マグラのフロントフォークというとダンピングが良く効いた設計を想像する人も多いと思いますが、ここ数年傾向が変わり、かなり能動的に動くようになっているようです。アルバートプラスにより、落ち着いた挙動にすることも可能です。
このトラベルにしてはかなりの軽さです。あえて32ミリインナーチューブにしたのが効いているのかもしれません。
シマノ曰く、アウターレッグのブレーズは余り剛性には関係ないとのことですが、マグラの前後に設定したダブル・アーチ・デザインは間違いなく高いねじれ剛性を実現します。
ドイツ車以外、なかなかメーカースペックインもありませんが、良品ですよ。
そしてマルタFR
派手派手しくなくて、どのバイクにも似合いそうです。
軽さを狙うならマルタマグネシウムですが、私のような人間ならここらへんこそが美味しいグレードです。価格良し、性能良し、ルックス良し!
基本アルミなので結構心おきなく使えます。これより下ならデオーレで十分な気がします。SLXもいいですね。勿論ルイースでもいいんですが(笑)。
個人的な考えとしてはブレーキの制動力をもっと上げて、ローターを小さくしたいです。直径100ミリくらいかな? そして障害物とのヒットのリスクをより下げたいです。更に小さくして、シマノが油圧ディスクテスト時にしていたダブルローターでも有効だと思います。
http://www.pinkbike.com/news/Magura-thor-2011-first-ride.html