BIKEBIND自転車日記ブログ2

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マニトウ、ヘイズ、アンサー、ミズタニに帰還す

2011-10-26 21:46:00 | 自転車
マーベルやタワーの方が時代的スペックでしょうが、今選手達にたたき上げられているのは間違いなくサーカスでしょう。なので写真はこれだけで(笑)。

これだけのメジャーブランドでありながら、日本への供給体制が異常に不安定になっていたマニトウ、ヘイズ、アンサーをミズタニ自転車が扱いを行うようです。今はヘイズグループとして共同体になっている三社ですが、そういえば昔は全部同社の扱いだったんですよね。これも因果ですねえ。


http://www.manitoumtb.com/index.php?page=fork&fork=Circus&discipline=all


ヘイズにアンサーマニトウが買収されてからアンサーマニトウのみならず、親会社であるはずのヘイズも不安定になってしまったという奇妙な事態が起こっていましたが、これによって日本のユーザーのもとへ安定的に供給してくれると嬉しいですねー。

ヘイズはパワフルなストッピングパワーを備える近代的性能を備えたMTBディスクブレーキの元祖とでも言うべき存在ですし、アンサーは昨年辺りからリリースしている新シリーズのMTBハンドル&ステムも魅力的です。特にプロテーパーはモデルによっては7000円を切り、超注目ですね。

そして最大の問題なのがマニトウです。

かつてはロックショックスと共にMTBサスペンションの双璧とまで言われた存在が、ここまで転がり落ちていくとは誰が予想したでしょうか? ストローク可変を2段階に割り切っていたのは同社が最初でしたし、なによりアンチボビングダンパーを最も最初にフロントフォークにした功績は絶大なものがあります。

ただトラブルが多かったのも事実。特にエア式がスプリングの主流になってからそれは目立ちました。ダンパーも精度がイマイチでした。ダストシールも弱かったですね。なにより安易に採用した樹脂系部品は……、ダメでしたねえ(苦笑)。

でもここ一年ぐらいでマニトウは急速に立て直しつつあるようです。特に良いのがラインナップを絞り込んだこと。ドラド、R7、サーカス、マーベル、タワー、ミニット、マッチとトラベルが被る製品もありますが、重量や価格などの差別化も出来ています。でも私が今指すラインナップというのはこういう商品別のことではありません。その内訳です。基本的にエキスパートとコンプというシンプルな物です。一応その中でもオプションという形でちょいちょいありますが。

実は2012年のスラムのカタログを見たのですが、はっきり言って目眩がするくらいです。ロックショックス・シドの場合、15種あり、XXモデルも加えれば19種! にのぼります。テーパーコラムや20㎜、15㎜スルーアクスルなど時代が要求していると言えば仕方ないのですが、混乱の元ですね。というか全種類在庫なんていくら国内問屋最大手のジャイアントといえど不可能なんじゃないですかね? 

そういう意味だとマニトウは賢いですね。というか自分の立場を分かっているのでしょう。タワーは6万円以下(テーパーコラム&15㎜スルーアクスルモデル)、マーベルも8万円以下のようです。他のモデルもちゃんと考えた価格なら……、またある程度の支持を受けることが出来るのではないでしょうか?

ああそうか! ミズタニはあまり縛りがきつくないですから、便利に調達できて重宝するショップも多いかもしれませんね。

それはそうとお節介かも知れませんが、エイアンドエフはどうしてしまったのでしょうか? マニトウもアンサーも失い、アイビスもクワハラに行ってしまいました。ホームページもあまり更新されていませんし……。カタログも出来上がるのが春先では遅すぎます。エイエフのカタログは私にとっては宝の本で、学生の時代からなめるように見ていたものですが……。日本ではまだMTBは冬の時代ですが、是非踏ん張って欲しい物です。