BIKEBIND自転車日記ブログ2

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今のリッチーバイク

2010-01-07 20:22:00 | 自転車
豆情報で思い出したので、今のリッチーバイクの方を書いておきます。

今はパーツばかり有名な

リッチー

スタートはMTBフレームでした。ただしトム・リッチー自身はロード出身だったので、早い時期にロードバイクはラインナップに加わっていました。リッチーという人間は、自転車をいうものをちゃんと理解していたんですね。フルクロモリで良いバイクでした。もっとも私がお客さんのを組んだのは東洋製でしたけど。

そしてフレットブレージングという、TIG溶接の後にロウを盛り、強度を美しさを両立した溶接方法を生み出したのも彼です。別々はそれまでにもあったんですけどね。

さらに彼は自転車の内部とも言える、チューブにも手を入れていきます。そう、今でも名品と名高いリッチーロジックです。日本のタンゲが製作していました。

チューブ、フレーム、フォーク、ホイール、タイヤ、ハンドル、ステム、グリップ、バーエンド、ヘッドパーツ、シートピラー、サドル、クイック、クランク、ペダルなどなど……。まあすごい。ここまでパーツを手がけたブランドはそうはないでしょう。




WCS APEX CARBON 38MM TUBULAR

このホイールなんか、本国だと14万以下で手に入ります。フルカーボンリムですよ。いいですなあ。

でもここで触れるのはパーツではなく、バイクフレームです。











ブレイカウェイ・ロードTi/カーボン

これがリッチーロジックロードの最新作です。昔からのファンならリッチーと言えばクロモリだ! と思われるかもしれませんが、実はとっくに別の素材に移っています。チタンです。さらにフラッグシップモデルはカーボンバックのハイブリッドモデルです。

このブレイカウェイというのはフレームが分割して、専用のバッグに収納できるリッチー独自のシステムです。他の分割形式はより大きなカップを使用しているのですが、このシステムはカップではなく、クランプ1カ所とシートピラーに2カ所固定する形式で、非常にすっきりしています。ロードだけでなくMTBもあり、このシステムの堅牢性を示しています。

素材は3/2.5チタン。リヤバックはシートステーもチェーンステーもハイモジュラスカーボン製です。

完成車(リッチーパーツ、シマノ・デュラエースでなんと4695ドル! 安!!)はサイズが50、52、54、58cmなのですが、フレーム売りは48、50、52、54、56、58、60cmという充実のラインナップ! 素晴らしい!!!

これ今一番欲しいバイクかもしれませんね。


ちゃんとクロモリもあります。こっちも同じくらいフレームサイズがあります。

さすがリッチー!




で、これが今唯一のリッチーMTB

TI MTB FRAME

です。素材は3/2.5のフルチタン。サイズは14、15.9、17.9、19.5、21.1インチ。これも文句ないでしょう。100mmストロークサスペンション対応。ここらへんは時代の流れを感じますねえ。ひたすら1インチコラム、63mmクラスに拘り続けたんですが……。

でもVブレーキを捨てていないところがいかにも……。

これも欲しいですなあ。1450ドルですよ! いいなあ。

このバイクはそもそもリッチーが旅先でも遊べるように作り出したシステムです。ファーストモデルはクロモリでしたが。らしいですねえ。

今リッチーは、昔からの盟友トーマス・フリシュクネヒトと共にスコットのカーボンフルサスで、イベントやレースに出ています。そういうバイクのメリットも認めつつ、新たなるバリューをリジッドバイクに求めているのは、良いアプローチですね。


TI CROSS FRAME


STEEL CROSS FRAME

でこれがクロスバイクです。サイズもちゃんと用意されています。50、52、54、56、58、60cm(スチールは48もあり)

ここを外さないのがリッチーです。スイスクロスという名作もありましたね。

個人的には、チタンのほうで、ハンドルをムスタッシュバーかHバーを使って、タイヤを交換すればオンもオフも行けるスーパーオールラウンダーなんか作ってみたいです。旅バイクにはサイコーだと思いますよ。スチールのように凹みを気にしなくて良いですし、アルミほど疲労に気をつけなくて良いですし、カーボンほど割れに気をつけなくて良いですし。くどいですか(苦笑)。








そして小物類です。ケースとワイヤの分割小物と、ブレイカウェイに必須のアイテムです。


リッチーは派手ではありません。しかし、本当に良いブランドです。

野暮ったいようなスチールフレームのグラフィックも、10年後見直したときでも飽きが来ないでしょう。長く付き合うなら……、後悔をすることはないはずです。


ちょっと変わり種ですが、紛れもなく良車です。ところがどこも入れません。それが今のブームの底の浅さを示しているような気がします。


http://www.ritcheylogic.com/ritchey_index.phtml

豆情報2

2010-01-07 18:38:00 | 自転車


以前も書いた、

アンサープロダクツ

ですが、ダイヤテックでも扱いを始めるようです。

ハンドル、グローブ、ペダル、グリップなどが取り扱いです。

この中で一番の注目はやはりハンドルでしょう。

プロテーパーは内部のバテッド間の段差を滑らかにして応力を分散、より自然にしなるようにしているのです。

良いハンドルですよ。