私がまだ幼かったころいつも通る道に
その頃には珍しかったと思うが
エアデールテリアがいた。
4~5才だったと思うけど
思いっきり腰のあたりを
「ガブリッ」と噛まれた。
すぐに病院へ行ったので幸い大事にはいたらなかった。
普通ならここで犬嫌いになっていたはずなのにその後の私の愛読書は
犬図鑑だった。
それから、大人になり今から10年前。
メルちゃんの散歩をしていたら
庭で放し飼いにされていた秋田犬が塀を飛び越えて私をめがけて襲ってきた。
とっさにメルが危ないと抱き上げたのが悪かったのか
見事に襲われ押し倒され体中噛まれ足は何針も縫う傷。
今も背中や腕、足にメルを守った名誉の
傷が残っている。
噛んだ犬が悪いのではなくてちゃんと管理せず
躾が出来ていなかった飼い主に責任があったと思っている。
怪我をしてしまったけど
その秋田犬の飼い主さんに私は
「これからの秋田犬の犬生が幸せに全うできるように・・・。」
心をこめて手紙を書いた。
その後知人から
その秋田犬と一緒に暮らしていたミックス犬まで一緒に
処分された事を聞いて
私はくやしくてくやしくて
飼い主に腹がたって仕方なかった。
「あんなに秋田犬の幸せをお願いしたのに・・・。」
幼い時噛まれたトラウマより
大人になっての悲しい結果を招いてしまった事の
トラウマのほうが大きい。
何だか、重い話になりましたが私は私の犬達を絶対に守らなけりゃ
と思うのです。