上がり3ハロン32秒9。

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手の内を知り尽くした2人。当然PKは能活の勝ち。~J1第25節VSジュビロ磐田・レビュー。

2006-10-03 19:43:44 | マリノス
一進一退、どちらかと言えばジュビロペースで進んだゲーム。
特に後半は、どうにか耐えている感じは否定出来なかった。

久保の出来はハッキリ言ってかなり酷く、1トップにどうしても
固執するなら、大島で良かったのではないか。

奥に代えて坂田、2トップへ移行しても、噛み合っていたとは到底言い難い。

おまけに2枚目に切られたカードはまたしても吉田。
怖さがないのは素人目にも明らかで、ボールタッチも少なく、
使う意味が正直わからない。

そして3枚目、何を血迷ったか山瀬功治→山瀬幸宏と兄弟を交代。
ホームで後半38分でもスコアレスで、どうして普段
ベンチ入りもしていないようなプレーヤーを突如使ったのか。

どうにも解せない采配だったと言わざるを得ない。
無論意図はあったのだろうが、目に見えて変わる訳でもなく、
少なくとも見ている側には伝わらなかった。


PKのシーンはラッキーでしかない。
ただ、もらい物のPK、決めてしまわねばならぬ所。
しかし、あのシーン直樹に蹴らせてはいけなかった。
直樹の気迫は分かるが、相手を考えなければいけなかった。

無論GK経験者の中でも異論はあろうが、個人的にはPKにおいての
データの集積というのは極めて大きな効果を発揮すると思っている。

ボールの置き方、ボールと初動前のキッカーとの位置関係、脚の開き、助走距離、
PKはあらゆる部分からクセが出やすい。ゆえに、直樹ではいけなかった。

松田直樹と川口能活。かつてのチームメートであるだけでなく、
各世代代表でも常に一緒だった2人。
遊びであろうと真剣であろうと、直樹のPKを能活は何度となく
体感して来ている。完全に読まれていた。

ロスタイムの失点は、完全に脚が止まっていた。
PKを外して以降も、何とかしようとは思っていたのだろうが、
少なくとも身体はついてきていなかった。

失点後、選手の足が止まり、リスタートを試みようとする者が
いなかった点については、問題視する向きもあるが、
個人的にはやむを得なかったと思う。
自分たちのキックオフと同時に笛が鳴る事は、皆が気付いていた。

実は今期現段階で失点は少ない方から3番目。
浦和の失点の少なさは別格として、(本来それでは困るのだが)
一応悪い数字ではない。
しかし、こと得点となれば、8位タイとは言っても
同じ得点数に4チーム。特に3強とは10ゴール以上離れている。

マルケス離脱だけが理由ではない。もちろんウチの売りは堅守。
しかし、堅守の後に続いたはずの速攻はどこかへ行ってしまった。
もう今年は降格云々の心配はない。
そして、悲しいかな優勝云々と言う話も最早ないに等しい。
ならば考えるべき事は見えて来るのではないのか。
何年も沈んでいて良い訳がない。