上がり3ハロン32秒9。

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及第点。~アジアカップ2007Match Day2・VSUAE代表レビュー。

2007-07-14 01:11:39 | 日本代表
結果だけを見れば何ら問題はない。
今日すべきであった事は基本的に全て成し遂げられている。
3点差以上での勝利、ないし3-1以上での2点差勝利で
グループ首位に立つ。
そしてベトナム戦をドローで終わってもOKな状況を作り出す。
それが今日すべきことのほぼ全てであり、
それが成し遂げられた以上、結果に関しては問題は何もない。

事実前半の内容はほぼ完璧で、大きな問題はなかった。
ヘッド、ワントラップボレーはいずれも高原を賞賛すべきところ。
PKはまぁ微妙と言えば微妙だったが、
その後PKをもらっても良いようなシーンもあったし、まぁ相殺。

問題は後半。立ち上がりは悪くなかったが、
高原が退いてからは特に酷くなった。
そもそも高原→羽生という交代によって、
巻が1トップとして前線に残された。

これが驚くほど機能しない。
そもそもトップにボールが入らない。
巻がしていることはDFラインから出るボールの
ワンサイドカットだけ。
何もしないよりは良いが、オフェンスには直結しない。
次第に脚が止まり、それすら出来なくなって来る。

後はもうグズグズ。10人の相手に失点するのは、
遠藤のコメントにもあったが絶対に避けなければいけないこと。
あれがなければもっとシンプルに、
ハードな局面を迎えずに勝てたゲーム。

矢野や佐藤寿人を投入せず、切られたカードは羽生、水野、今野。
今野は鈴木啓太の負傷に伴うものだが、
あれだけ前線が機能しない状況で、前線の変更が2枚目の段階で
為されなかったのは意外だった。
リードをキープすることに主眼があったからなのか、
他に何か意味があったのか、正直オシムの意図が汲めなかった。

とにもかくにも、結果だけは出た。
これでベトナム戦はドローでもOK、
おまけにオーストラリアがイラクに食われ、
ノックアウトに進めない可能性が高くなった。

風は吹いている、後はこれを目一杯活かせるかどうか。