その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今はクラシック音楽、美術、映画、本などなどについての個人的覚書

至高の音楽体験! N響 4月定期Cプロ/ 指揮 ヘルベルト・ブロムシュテット /ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第4番 ピアノ:マリア・ジョアン・ピレシュ

2018-04-22 06:36:47 | 演奏会・オペラ・バレエ・演劇(2012.8~)


 どんな言葉もいらない。どんな比較も無駄だ。ただただ、ピュアで美しく、この上ない音楽を聴く悦び。それが日本での最後の演奏になるというマリア・ジョアン・ピレシュの独奏によるベートーヴェンのピアノ協奏曲 第4番だった。もう聴きながら、涙ポロポロ。

 ピレシュのピアノは、柔らかく聴く者を包んでくれる。素朴で、飾り気ない中で、曲の持つ美しさにしっかり寄り添っている。暖かい。

 ブロムシュテット指揮のN響の演奏も絹地の織物のような繊細さで、ピレシュとも絶妙のコンビネーション。決して伴奏ではなく、各々のプレイヤーがしっかりと主張しつつ、N響らしい美しいアンサンブル。今回が最後となるピレシュへのリスペクトの「気」に満ちたものだった。

 完売で、3000名を超える聴衆も固唾をのんで、ピレシュとN響の演奏に聴き入っていた。演奏者と聴衆が一つとなる稀有な空間。この場に居合わせる自分の幸運さに感謝するしかない。

 第3楽章になると終わりを意識してしまい、「時間よとまってくれ。ただ、音楽だけがずーっと続いてくれ~」と心の中で叫んでしまう。もちろんそうはならず、流れていく時間と音楽に身を委ねるままだ。第1楽章から涙目だったが、ついに決壊。

 終演後は当然の万雷の拍手。今年、91歳のブロムシュテッドと74歳のピレシュだが、ステージ上で拍手に応える二人の姿は、人にとって大事なことは、肉体的な年齢ではなく精神の若さであることを、実証していた。

 後半のベートーヴェンの交響曲第4番も素晴らしい演奏だった。骨格がしっかりした骨太の演奏で、各パーツがしっかり組み合わさったアンサンブルは音楽の美しさを引き立てた。

 それにしても、ブロムシュテッドに対する聴衆のリスペクトは類を見ない。拍手が大きいだけでなく、愛に満ちている。今年は、10月にもN響の指揮が予定されている。半年後が今から待ち遠しい。


《アンコール曲》


《初夏の陽気でした。先週よりも更に緑が増えた》

第1883回 定期公演 Cプログラム
2018年4月21日(土) 開場 2:00pm 開演 3:00pm
NHKホール

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
ベートーヴェン/交響曲 第4番 変ロ長調 作品60

指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
ピアノ:マリア・ジョアン・ピレシュ

No.1883 Subscription (Program C)
Saturday, April 21, 2018 3:00p.m. (doors open at 2:00p.m.)
NHK Hall

Beethoven / Piano Concerto No.4 G major op.58
Beethoven / Symphony No.4 B-flat major op.60

Herbert Blomstedt, conductor
Maria João Pires, piano
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N響4月定期Aプロ/ 指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット/ベルリオーズ 幻想交響曲ほか

2018-04-17 07:30:00 | 演奏会・オペラ・バレエ・演劇(2012.8~)


 私にとって「幻想交響曲」と言えば、デュトアさん。もう10何年も昔だと思うが、デュトアさんが音楽監督時代にN響定期で聴いて超感動し、モントリオール交響楽団とのCDも何度も聴いている。あの色彩豊かで、ドラマティックで、夢の世界のようなデュトアの「幻想」は常に個人的にデフォルトでした。そのデフォルトが上書きされるような演奏が今回のブロム翁の音楽でした。

 どんな音楽でも余計な装飾はせず、音楽を音楽としてその良さをしみじみと聴かせてくれるブロムシュテッドさんがどんな「幻想」を聴かせてくれるのか、N響ファンなら誰しもが期待感一杯だったに違いありません。そして、その期待を少しも裏切らない、素の「幻想」があったと思います。

 第一楽章からサクサクと音楽が進み、第2楽章のワルツも駆け抜けるようなスピード感。ただ、第3楽章も含めて、それがあっさりしているとか、軽いと感じることはなく、名手揃いのN響奏者が奏でる音は、ひたすら純で美しい。そして、第4楽章の断頭台への行進、第5楽章の第5楽章〈ワルプルギスの夜の夢〉の後半は、ガラッと雰囲気を変えて、低弦を初めとした凄まじい魔性は地獄の叫びのよう。ベルリオーズが抱いた幻想が目前で展開された50分余りでした。

 3階席からオペラグラスで覗いていても、N響メンバーの気合が手に取るように分かります。キュッヒルさんに率いられた弦パートはもちろんのこと、木管、金管それぞれが最大限の力を振るい、まさに個の力がぶつかって、最大のチームの力が生まれる。なかなかこういう演奏には出会えません(正直、この気合が、東京春祭の「ローエングリン」では私には感じ取れなかったです)。

 90歳というブロム翁。その気力、音楽はますます凄みを帯びてきているような気さえします。迎える拍手、演奏後の拍手も、ブロム翁には特に暖かい。とっても良い雰囲気のNHKホールでした。

 ちなみに、前半のベルワルドの交響曲 第3番 ハ長調「風変わりな交響曲」は、ベートーヴェンの影響を強く受けているというベルワルドの交響曲。N響の合奏力が遺憾なく発揮された、こちらも名演でした。


《今年は緑が早い》

第1882回 定期公演 Aプログラム
2018年4月15日(日) 開場 2:00pm 開演 3:00pm
NHKホール

ベルワルド/交響曲 第3番 ハ長調「風変わりな交響曲」(ブロムシュテット校訂版)
ベルリオーズ/幻想交響曲 作品14

指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット

No.1882 Subscription (Program A)
Sunday, April 15, 2018 3:00p.m. (doors open at 2:00p.m.)
NHK Hall Access Seating chart

Berwald / Symphony No.3 C major “Sinfonie singulière” (Ed. by Blomstedt)
Berlioz / Symphonie fantastique op.14

Herbert Blomstedt, conductor
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ハリウッド映画も顔負け!: オペラ「アイーダ」/ジュゼッペ・ヴェルディ @新国立劇場オペラハウス

2018-04-15 07:30:00 | 演奏会・オペラ・バレエ・演劇(2012.8~)


 目が舞台に引きつけられ放しの4時間弱だった。評判には聞いていたものの、フランコ・ゼッフィレッリの演出は、期待値を大きく上回る豪華絢爛な舞台だった。特に第2幕のラダメスの凱旋シーンの壮大さは、これまでのオペラ観劇歴でも有数のもの。

 オケ、歌手、合唱陣もそれぞれ持ち味を生かして、演出に負けないパフォーマンスで、舞台を盛り上げた。

 パオロ・カリニャーニ指揮の東フィルは伸びやかで開放的な演奏で、良く鳴っていた。金管陣やオーボエのソロなどにも聴き入った。

 歌手陣では、アイーダ役のイム・セギョンは韓国出身の方。パンチが効いた太めの声で、声量も大きく、東洋人っぽさは感じず、アイーダ役にも違和感なかった。表現に豊かさ、深みがあるともっと良かったと思う。

 アイーダの恋敵アムネリス役のエカテリーナ・セメンチュクが印象的。演技・歌唱共に素晴らしく、一途にラダメスを想う王女の誇りと愛を表現しており、存在感はナンバーワンだった。

 ラダメス役のナジミディン・マヴリャーノフは安定したテノール。ただ、声量においてややパンチ不足で、ヒーローとしてのアウラもあまり感じなかったのは残念。

 日本人勢は、アモナズロ役の上江隼人の演技が印象的。誇り高いエチオピア王としての存在感がしっかり。ランフィス役の妻屋秀和は安定したパフォーマンス。逆にエジプト国王の久保田真澄は演技、歌唱共にエジプト国王の強さが表し切れてなかった気がした。

 いつもながらだが、新国立劇場の合唱団は秀逸。第1幕の舞台袖からの巫女の小林由佳の歌唱も清らかで素晴らしかった。

 1幕、2幕の豪華絢爛さに対して、第3,4幕は一転して心理劇となる。4幕1場のラダメスとアムネリス、2場地下牢でのアイーダとラムダス、夫々の緊張感あるやりとりはドラマとしても魅力たっぷりで、このオペラがハリウッド的単なる豪華娯楽作品ではないことが良くわかる。

新国立劇場開場20周年記念特別公演に相応しい公演だった。


(新国立劇場Twitterより拝借)

2018年4月14日

2017/2018シーズン
新国立劇場 開場20周年記念特別公演
オペラ「アイーダ」/ジュゼッペ・ヴェルディ
Aida / Giuseppe VERDI

全4幕〈イタリア語上演/字幕付〉
オペラパレス

スタッフ
指 揮:パオロ・カリニャーニ
演出・美術・衣裳:フランコ・ゼッフィレッリ
照 明:奥畑康夫
振 付:石井清子

キャスト
アイーダ:イム・セギョン
ラダメス:ナジミディン・マヴリャーノフ
アムネリス:エカテリーナ・セメンチュク
アモナズロ:上江隼人
ランフィス:妻屋秀和
エジプト国王:久保田真澄
伝令:村上敏明
巫女:小林由佳
ほか

合 唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

20th Anniversary
2017/2018 Season

Music by Giuseppe VERDI
Opera in 4 Acts
Sung in Italian with Japanese surtitles
OPERA HOUSE

5 Apr. - 22 Apr., 2018

Staff
Conductor Paolo CARIGNANI
Production, Set and Costume Design Franco ZEFFIRELLI
Lighting Design OKUHATA Yasuo
Choreographer ISHII Kiyoko

Cast
Aida RIM Sae-Kyung
Radames Najmiddin MAVLYANOV
Amneris Ekaterina SEMENCHUK
Amonasro KAMIE Hayato
Ramfis TSUMAYA Hidekazu
Il Re KUBOTA Masumi
Un messaggero MURAKAMI Toshiaki
Sacerdotessa KOBAYASHI Yuka

Chorus New National Theatre Chorus
Orchestra Tokyo Philharmonic Orchestra
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柳 広司 『風神雷神 風の章/雷の章』(講談社、2017)

2018-04-12 07:30:00 | 
 


 江戸時代初期の画家、俵屋宗達の一生を描いた小説。物語として面白く、かつ日本美術のお勉強にもなる。

 伝記としては、どこまでが史実でどこまでが創作なのかは分からないが、扇屋「俵屋」に養子として入りながらも、時代の文化人の本阿弥光悦や宮中文化を代表する教養人の烏丸光広との交流を経て、画家として力をつけていく宗達の一生は魅せられる。

 また、個人的には、嗜みが無い日本美術の良きガイドともなった。小説の中では、「平家納経願文見返し」、「嵯峨本」、「鴨下絵三十六歌仙和歌巻」、「舞楽図屏風」、「関屋澪標図屏風」、「白象図」、「鳶の細道図屏風」、「風神雷神」、「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」などいくつもの安土桃山時代から江戸時代初期の美術品が登場する。日本美術はぼんやりと眺めるだけで、何をどう見たらより理解できるのかが良く分からない自分には、作品のこだわり箇所、優れた点などを理解する、大きな助けになった。ガイド本を読んで左脳的・論理的に理解するよりも、より右脳的・感覚的に理解できるような気になる。

 強くお勧めできる作品だ。
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宮崎 賢太郎 『潜伏キリシタンは何を信じていたのか』(KADOKAWA、2018)

2018-04-11 07:00:00 | 



 「潜伏キリシタンは幕府の厳しい弾圧にも耐え、仏教を隠れ蓑にして命がけで信仰を守り通した」とされる通説に疑問を感じた筆者が、潜伏キリシタンと呼ばれれた一般民衆の人たちが、なにをどう信じていたのかを明らかにする。

 端的に言うと、彼らが信じていたのは「キリスト教信仰では無く、いかなるものかよく知らないが、キリシタンという名の先祖が大切にしてきたもの」であり、呪文・呪物信仰の呪術的御利益信仰であった。土着の多神教の中の一つに加わったものに過ぎないということである。

 筆者も認めるように、禁教期の一般民衆のキリスト教信仰の実態を知るには史料が少ない。なので、筆者の主張も史料や現代のカクレキリシタンへのフィールドワークに基づいているものの、仮説・推理が多分に含まれる。

 ただ、それを割り引いても、文字も読めなかった大多数の潜伏キリシタンと呼ばれる人たちが、先祖代々に渡ってキリスト教の「神」の概念を理解し、信仰を守り続けたというのは作られたロマンという主張は納得できる。キリスト教の影響を受け、キリスト教的な要素も含んでいたのだろうけど、彼らが信じていたのは、キリスト教では無かったのだろう。

 本書は内容の知的面白さとともに、当たり前のように歴史的事実と思ってきたようなことも、論理的かつ史料に基づいて解明していけば、決してそうでない可能性が多分にあるという、我々の思い込みに警鐘を鳴らしてくれる一冊でもある。


目次
第一章 夢とロマンのキリシタン史
第二章 キリシタンに改宗するとは
第三章 改宗後のキリシタン信仰の姿
第四章 潜伏時代のキリシタン信仰
第五章 創作された二つの奇跡 -バスチャン伝承と信徒発見の新解釈―
第六章 再生した復活キリシタン
第七章 潜伏キリシタンからカクレキリシタンへ
第八章 カクレキリシタンの神とは
第九章 復活キリシタン教会とその信仰
第十章 日本ではなぜキリスト教徒は増えないのか
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東京・春・音楽祭ワーグナー・シリーズ vol.9《ローエングリン》/指揮:ウルフ・シルマー/N響 @東京文化会館

2018-04-09 07:30:00 | 演奏会・オペラ・バレエ・演劇(2012.8~)


毎年楽しみにしている東京春音楽祭のワーグナー公演。今年の指揮は、昨年「指環」シリーズを完結させたヤノフスキからウルマーへ。そして、演目はワーグナーの中では私が一番好きな「ローエングリン」です。

歌手陣の中では、全幕暗譜で通したローエングリン役のフォークトとオルトルート役のラングが断トツで光っていました。フォークトは昨秋バイエルン国立管弦楽団の「ワルキューレ」第1幕で聴いたばかりですが、相変わらず透明感あふれる美声で、高貴な騎士ローエングリンそのもの。彼以上にこの役が似合う人はいないのではないでしょうか。

ラングも、1幕で悪魔に憑かれた様な形相で現れて以降、終始舞台を支配する迫力。ラングのオラトルートは2009年にロイヤルオペラで観ているのだけど、本当にはまり役で、とても演奏会方式とは思えない演技入りだった。聴いていて怖く。夢にでも出てきそう。

エルザ役のハングラーのソプラノは、癖がない純な美声が良かった。一方で、終始楽譜に視線を寄せ、棒立ちで演技は皆無だったので、まだ役に慣れてない印象です。もっとも、このエルザという姫君は、私には愚鈍な考えなしの女性にしか見えないので、その雰囲気は醸し出されていたかも。

ハインリヒ王のアンガー、テルラムントのシリンスは手堅いパフォーマンスでした。また、外国人歌手に交じって、甲斐栄次郎も引けを取らない好演。

フォークトとラングに次いで存在感があったのは、合唱の東京オペラシンガーズ。しっかりしたアンサンブルはもちろんのこと、それほどの大人数ではないのですが、強い合唱が独唱陣に覆いかぶさり、迫力満点でした。

指揮のウルマーさんは大きなジェスチャーでアグレッシブにオケを煽るスタイルで、職人的にオケを操るヤノフスキさんとは好対照。ただ、この日のN響は、過去の春祭の演奏と比べると少し物足りなかった。コンサートマスターのキュッヒルの元、弦は非常に締まった音だったのですが、管・弦合わせた総合的な凄みが感じられなかった。どこがと問われても、答えられないのが情けないのですが、昨年まではもっと前のめりの迫力があった気がします。

まあ、そうは言っても、このハイクラスな歌手陣とオケによる公演は、ワールドクラスのローエングリンであることは間違いありません。ローエングリンの音楽がクルクルと頭の中でいまだリフレインします。来年は何をやってくれるのだろう?



東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.9
《ローエングリン》
(演奏会形式/字幕・映像付)

■日時・会場
2018.4.5 [木]
東京文化会館 大ホール

■ 出演
指揮:ウルフ・シルマー
ローエングリン:クラウス・フロリアン・フォークト
エルザ:レジーネ・ハングラー
テルラムント:エギルス・シリンス
オルトルート:ペトラ・ラング
ハインリヒ王:アイン・アンガー
王の伝令:甲斐栄次郎
ブラバントの貴族:大槻孝志、髙梨英次郎、青山 貴、狩野賢一
小姓:今野沙知恵、中須美喜、杉山由紀、中山茉莉
管弦楽:NHK交響楽団(ゲストコンサートマスター:ライナー・キュッヒル)
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:トーマス・ラング、宮松重紀
音楽コーチ:トーマス・ラウスマン
映像:田村吾郎(RamAir.LLC)

■曲目
ワーグナー:歌劇《ローエングリン》
(全3幕/ドイツ語上演)[上演時間:約4時間30分(休憩2回含む)]

Spring Festival in Tokyo -Tokyo Opera Nomori 2018-
Tokyo-HARUSAI Wagner Series vol.9
"Lohengrin"
(Concert Style / With projected images and subtitles)


[ Date / Place ]
April 5 [Thu] at 17:00
Tokyo Bunka Kaikan Main Hall

[ Cast ]
Conductor : Ulf Schirmer
Lohengrin : Klaus Florian Vogt
Elsa von Brabant : Regine Hangler
Friedrich von Telramund : Egils Silins
Ortrud : Petra Lang
König Heinrich der Vogler : Ain Anger
Der Heerrufer des Königs : Eijiro Kai
Vier brabantische Edle : Takashi Otsuki, Eijiro Takanashi, Takashi Aoyama, Ken-ichi Kanou
Vier Edelknaben : Sachie Konno, Miki Nakasu, Yuki Sugiyama, Mari Nakayama
Orchestra : NHK Symphony Orchestra, Tokyo (Guest Concertmaster : Rainer Küchl)
Chorus : Tokyo Opera Singers
Chorus Master : Thomas Lang, Shigeki Miyamatsu
Musical Preparation : Thomas Lausmann
Video : Goro Tamura (RamAir.LLC)

[ Program ]
Wagner (1813-83) : "Lohengrin"
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2018年 野川 お花見ラン

2018-04-07 07:00:00 | 日記 (2012.8~)
 この季節の定例行事になりつつある、桜の時期の野川ラン。狛江市~調布市~小金井市の片道8キロ程を走りました。



 こんな桜の下を走るなら、どこまでも走っていけそう。



 調布市の佐須町近辺。



 桜の大木。


 
 花見パーティの場所取りがもうされてました。



 調布飛行場脇の道も桜街道になっていました。
 


 車に注目。



 掩体壕(戦闘機を格納し、 敵の爆撃から保護するための壕)がありました。



 野川公園から武蔵野公園に抜けます。



 武蔵野公園を過ぎると、野川沿いに垂れ桜の並木になります。

 ここはマイ東京ランニングコース5本指に入ります。

 2018年3月31日

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これぞワールドクラス! 鈴木雅明指揮/バッハ・コレギウム・ジャパン/J. S. バッハ「マタイ受難曲」

2018-04-02 07:30:00 | 演奏会・オペラ・バレエ・演劇(2012.8~)


 2014年にミューザ川崎で聴いて以来のBCJのマタイ受難曲。今回は所沢に遠征です。所沢ではミューズと名のついた大ホール、パイプオルガンもある、とっても立派なホールでびっくりしました。


《西武線の航空公園下車。駅前に国産初のYS11機が展示してあります》

 今回もBCJのマタイは万全でした。イエスの受難の歴史絵巻が展開されます。クリスチャンでは無い私でも胸がいっぱいになります。こんな素晴らしい演奏が日本で聴けるなんて、奇跡と言っても良いのではないでしょうか。

 独唱陣では、エヴァンゲリスト役の櫻田さんのテノールが柔らかく深みがあり、ダントツで光ってました。全編を通して軸になってました。レイチェル・ニコルズさんのソプラノも、清く透明感あふれるもので、まさに天から降ってくるような歌声。櫻田さん以外の日本人歌手の皆さんも、堅実な歌唱でした。唯一、ちょっと後半疲れを感じたのは、イエス役のシュテファン・フォックさん。声の押し、パワフルさがもう一歩な気がしました。

 合唱もBCJならでは。安定しているだけでなく、心洗われる神々しさを伴ってホールに響きます。安心して、音楽に身を委ねる感じです。

 2014年に川崎で聴いた時は、字幕がついていたのですが、今回は無し。1600円(!)のプログラムを買うべきか買わないべきか、とっても迷いましたが買って正解。言葉が分からないまま聴いていても伝わらないところはあるし、鈴木氏の注までついた訳はイエスの受難を理解するうえでも大事なものばかり。これは一生の、マタイ受難曲のバイブルとして使えます。
 
 惜しむらくは最後の聴衆の拍手は待って欲しかった。拍手したい気持ちは十二分に分かったのですが、鈴木さんの腕はまだあがったままで、降りてくるのには当分の間があったはず。もう少し待ってもらえれば、余韻も全然違ったんではと思うと残念です。
 
 それはさておいても、素晴らしい演奏会であったことは間違いありません。クリスチャンでもない自分も、この劇的な物語性や神聖な音楽には、毎度毎度、教徒になっても良いのかと思わせるほど。ある意味、音楽の怖さを味わせてくれます。


《プログラム》

J. S. バッハ マタイ受難曲
2018年 3.31(土)16:00~
所沢市民文化センター ミューズ アークホール

J. S. バッハ
《マタイ受難曲》BWV 244 全曲

指揮:鈴木雅明
ソプラノ: レイチェル・ニコルズ、澤江衣里
アルト: クリント・ファン・デア・リンデ、藤木大地
エヴァンゲリスト/テノール: 櫻田亮
テノール: 中嶋克彦
イエス/バス: シュテファン・フォック
バス:加耒 徹
合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン


J. S. Bach: St. Matthew’s Passion
2018 . Mar. 31(Sat)4pm~
Tokorozawa Civic Cultural Centre MUSE

J. S. Bach: St. Matthew’s Passion BWV 244

Conductor: Masaaki Suzuki
Soprano: Rachel Nicholls, Eri Sawae
Alto: Clint van der Linde, Daichi Fujiki
EVANGELISTA: Makoto Sakurada
Tenor: Katsuhiko Nakashima
Jesus / Bass : Stefan Vock
Bass : Toru Kaku
Chorus& Orchestra: Bach Collegium Japan
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春の房総週末旅行3/3(勝浦の朝市/JAXA勝浦宇宙通信所)

2018-04-01 07:00:00 | 旅行 日本
 民宿まぐさを9時過ぎにチェックアウトし、日本三大朝市の一つである勝浦の朝市を訪れました。もう15年以上も前の5月末に一度訪れたことがありますが、それ以来です。その時は水揚げされたばかりと思われるカツオや様々な魚介類、野菜・果物と多くの店と地元客や観光客で賑わっているのが楽しく、私も鯵を箱詰めで買って、ご近所さんにお裾分けしたりしました。

 それに比べると、この日の朝市は、ちょっとパワーダウンした感じ。店もそれなりに出ていることは出ているのですが、やや間が空いた感もしなくなく、季節がらか観光客も多いとは言えず、期待感に比べるとちょっと寂しい感じでした。



 お店の人も高齢化しているのが明らかなので、私の憶測ですが、朝市を担う若い後継者が少ないのでしょうね。日本を襲う少子高齢化の波は、こういった観光資源にも影響を及ぼしているのかもしれません。



 そうはいいつつ、地魚系はまとめ買いするとそれなりにお安く買えるので、お店の人との会話、やりとりを楽しみながらお土産に買っていきました。



 おいしかったのは、道端でドリップコーヒを淹れてくれるコーヒー屋さん。最近、手で淹れてくれるコーヒー店はすっかり少なくなりましたから、有難いです。濃すぎず、薄すぎず、香り一杯のコーヒーがおいしかった。



 続いて、市中心部から5キロ(?)ほど内陸部に向かったところにある勝浦宇宙通信所を訪れました。ネットで見つけて、ちょっとおもしろそうなとこだと思ってマークしてました。ここでは、人工衛星の追跡と管制をやっています。「打ち上げられた人工衛星からの電波を受信し、人工衛星の位置や姿勢、積んでいる電子機器が正しく働いているかどうかを知り、状況に応じて衛星に対するコマンド(指令)電波を送信し、衛星を維持管理する役割」を果たしているとのこと(JAXAホームページから)。通信所内に、施設見学ができる展示コーナーがあって、通信所の役割や仕事を紹介してくれます。ちなみに無料です。


《建物入口の紹介ボード》

 これは面白かった。仕事の概要から詳細まで解説してくれるビデオコーナーや、火星探査機の運転シュミレーター、人工衛星の模型、昔使っていた衛星監視機器等、過去から現在の宇宙通信や開発の内容を知ることができます。低軌道衛星と高軌道衛星の監視や統制の違い、むずかしさなど、とっても勉強にもなります。


《見学コーナーの様子》

 最初の1時間弱程は私たちしか見学者がおらず、自分のおもちゃ部屋感覚でいろんな展示を観たり、いじったりで独占。結局、1時間以上も楽しませてもらいました。


《人工衛星と通信をするパラボラアンテナ》


《時間の経過で向きが変わっていきます》

 今回の房総小旅行は、ポイントを数点に絞った手軽なものでしたが、房総の観光資源の豊かさに気づかされました。海と山と平野の3つが揃っているので、いろんなバリエーションのある楽しみ方ができるんですね。まだまだ行ったことのないお楽しみポイントがありそうです。

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春の房総週末旅行2/3(民宿まぐさに泊まる)

2018-03-31 07:00:00 | 旅行 日本
 今回の房総旅行は、会社の友人に勧められた民宿への宿泊が目玉でした。新鮮でお美味しい魚が食べきれないほど供されると聞き、それが何よりの楽しみで訪れたわけです。

 民宿に泊まったのは何年ぶりだろう。少年時代、父親に釣りに連れられて、良く海や湖近くの船宿にお世話になったり、金欠学生時代にスキーで泊まって以来ですね。民宿まぐさは、親戚の家を訪れたような、海辺の丘陵地帯に佇む田舎の一軒家でした。



 玄関口で迎えてくれた女将さんは、丁寧かつとっても愛想の良いお方。案内された部屋は6畳一間の和室で決して広いとは言えませんが、二人なら十分です。宿泊用の部屋は全部で4部屋ほどありそう。窓を開けると波が打ち寄せる音が微かに聞こえてきます。荷物を降ろし、少し休んでお風呂へ。

 お風呂はいわゆる普通の家族風呂が2つあり、宿泊者が交代で入るシステム。旅行先で足を曲げて湯船に浸からなくてはいけないのは、少々悲しいものがありますが、民宿ですからね。

 そして、お風呂から上がると、さっそくお目当ての夕食タイム。夕食は寝室の2階から1階に降りて頂きますが、食事用の個室が当てがわれますので、ゆっくり落ち着いて自分たちのペースで頂くことができます。料理は聞いていた通り素晴らしいものでした。二人では食べきれないほどの船盛のお刺身に加えて、焼き魚に煮魚にフライ。そして、魚介の卓上一人鍋など、いわゆる家庭料理ではありますが、魚の調理法が網羅されているのではと思うほど。そして、利き酒師の資格を持つご主人お勧めの地酒と一緒に。もう幸せいっぱいです。



 途中でマスターが「ちょっと残ったので宜しければお飲みになってください」と、日本酒一合弱を追加でいただき、ほろ酔い状態にさらにダメ押しで、いい気分この上なし。たっぷり食べて、呑んで、この日は9時に寝てしまいました。

 そのおかげか、翌朝は5時に目が覚めました。近くの鵜原湾に面する砂浜を散歩。リアス式海岸の間にあるこの砂浜は、『日本の渚・百選』に選ばれているとのこと。こうした海辺の散歩はとっても久しぶりでした。朝方は空気が澄んでいて、空気がおいしい。



 犬と一緒に散歩する地元のお婆さんから、浜辺に打ち上げられたワカメを貰ったり、のんびりしていいですね。



 散歩から戻ると、朝ごはん。夕食ほどではないもののこちらもボリュームたっぷりです。


《鯵尾の干物のおおきいこと》

 狭めのお風呂を除いては、非の打ちどころのない民宿でした。料理はおいしいし、宿のご夫婦も感じ良し。1年に一度は来てみたい宿です。
 
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