(仮)しだらない話

戯れ言日記

だれが未来を奪うのか

2005-06-25 | 

野田聖子(著)

少子化問題に対する意識はものすごく共感できる。経済活動の基礎である人口が減少することは、国の活力が減少することになるとの認識は、自分も同じである。そして、重厚長大の産業社会から、知的ソフトパワーへの脱皮を説く着眼点もおおむね同意する。
しかしながら、外交スタンスとして中国におもねる姿勢はいかがなものだろうか。中国との軋轢が生じていることについて、少なくとも中国側に責任がまったく無いとはいえまい。
それから、本書を読んだだけの上っ面の印象でしかないが、社会問題に取り組む情熱は認めるものの、思いつきの発言が目立つように感じられる。本人は真剣に検討した末のアイデアかもしれないが、真剣に考えた結論としては稚拙に過ぎる。夫婦別姓も賛成しかねる。
しかしながら、自分の考えをしっかりと持っている点では、敬意を表したい。

沖電気

2005-06-07 | 
ミニ株で買ってみた。明日の寄り付き次第だ。最近落ち込んでるみたいだから、拾ってみようと思ったのだ。さらに落ちたら塩漬けだ。

ルート225

2005-06-07 | 

藤野千夜(著)

中2のエリ子と中1の弟ダイゴがパラレルワールドに陥っちゃう話。
救われない状況なのに、成長する姉弟に拍手喝采。ハッピーエンドで終わらないところがかえって良いのかも。

不動智神妙録

2005-06-07 | 

沢庵(著) 池田諭(訳)

あの沢庵和尚が柳生但馬守宗矩にあてて書いた「不動智神妙録」や、義とは何かを説いた「玲瓏集」、兵法書「太阿記」の3編が収められている。

こういう本を読むと「にゃはっ!」となんともこそばゆい感じがします。古典にふれて賢くなった気分!訳が平易で読みやすくグッド!

半島

2005-06-07 | 

松浦寿輝(著)

瀬戸内海に面した半島。そこに暮らす一見普通ながら実は面妖な人々。職を辞してこの半島にフラリと流れ着いた主人公は、アウトサイダーな世界や自分の陰、そして過去の記憶に直面する。

面白く読めた。でも純粋に楽しかったと言うよりも、ホラー小説のような感じ。