ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

コロナ時代

2020-07-11 22:58:42 | 日記


                     コロナ時代


                   久しぶりの外は
                   目が痛い
                   真夏の陽に
                   風景が
                   燃えて
                   まぶしい

                   道の向こうに
                   口裂けおんながいる
                   と思ったら
                   赤のマスクだった

                    
                     あふれてしまったものは
                     氾濫して
                     惨い
                     信じられないものも
                     満ちて
                     痛ましい
                     なみだが
                     戸惑って
                     止まり
                     
                     言葉たちも
                     のどの奥で
                     つまり
                     でてきやしない

                   話すな
                   2Mの距離をおけ
                   といわれれば

                   こわごわに
                   手を差し出し
                   大声で
                   呼びかけてしまっている
                   昭和のひと