ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

みたびのハル

2015-03-20 16:28:55 | 日記





                           みたびのハル



                  遙かなるこの道の
                  うしろ



                  帰れない
                  道のりを
                  幾たびも幾たびも
                  振り返り
                  たどり




                  変わりゆく景色を
                  なぞり
                  消えていった
                  風景を
                  描きながら




                  ここにある
                  



                  去っていった人々
                  去っていく時間



                  さらさらの砂の
                  時計が
                  一粒
                  一粒
                  おりても
                  なお
                  続けること



                  暴風雨ならばなおさらに



                  はるかむこうの
                  砂嵐の虚しさにも