ダイアリー・オブ・カントリーミュージック・ライフ

現代カントリー・ミュージックのアルバム・レビューや、参考になりそうな情報を紹介しています

Old Dominion オールド・ドミニオン - Old Dominion(サード・アルバム)

2020-03-21 | カントリー(男性)

2019年の10月にリリースされた、現在、カントリー界のトップ・

バンドと言えるオールド・ドミニオンの3枚目となるセルフ・タ

イトルのアルバムです。そして、初めてジャケットにその姿が

フィーチャーされました。ごく平凡なリビング・ルームの一室

(アンティークなヴィクトリア調の家具にさりげなくアメリカ国

旗が)に窮屈そうに座る5人のメンバーに、何となくコミカルな

魅力が漂います。土埃の香りがあまりしない洒脱なポップ・セン

スは維持しつつ、あえてセルフ・タイトルにした事に彼らの意気

込みを感じます。

 

 

前作「Happy Endings」では、プログラミングを適度に交えて、

割と穏やかなポップ・サウンドを構築していた、という感じがし

てましたが、ここではリード・シングル"Make It Sweet"からクリ

アで勢いのあるバンド・サウンドで押してきます。ビルボードの

カントリー・エアプレイで見事1位となっています。"Never Be

Sorry"も彼ららしいカラッと弾むアップ・テンポ曲ですが、アリ

ーナ映えするスケール感が有りますね。

 

 

注目は、セカンド・シングルでコチラもまたエアプレイ・チャー

ト1位となったスロー曲"One Man Band"。これで2016年から6曲

連続トップの快挙です。この曲、おだやかなギターの爪弾きと最

低限のリズム・セクションだけで、マシュー・ラムジーがソウル

フルに歌うという、実にシンプルな構成のナンバー。艶やかな音

を織り交ぜてPRする事が常のポップ・カントリー界にあってかな

り画期的な作品で、これが1位のヒットとなったのは重要だと思

います。"My Heart Is a Bar"以下、この手のメロウなナンバーが多

く収められている事もこのアルバムのもう一つのポイントでしょ

う。"Some People Do"ではファルセットも交えてしっとりと聴か

せてくれます。

 

 

このアルバムで展開するオールド・ドミニオンの音楽の根っ子に

あるのは、はやり80年代のウェスト・コースト・ロック、例え

ばヒューイ・ルイス&ザ・ニュースやソロ時代のグレン・フライ

あたりなんだろうと思います。そういう部分をより前面に出した

というところでしょう。こういうアメリカ南部然とした香りがあ

まり感じられない音楽が大いに支持されてる事に、カントリー・

ファンのすそ野の広がり、都会への浸透を感じますね。


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