ダイアリー・オブ・カントリーミュージック・ライフ

現代カントリー・ミュージックのアルバム・レビューや、参考になりそうな情報を紹介しています

Tenille Townes テニル・タウンズ - Lemonade Stand

2020-07-04 | カントリー(女性)

2018年に佳曲"Somebody's Daughter"でデビューし、ミランダ・

ランバートのツアーへの参加などで知られるテニル・タウンズ

アメリカでのデビューアルバムです。と云うのも、彼女はカナダ

出身で、既にカナダでは2枚のアルバム「Real」「Light」をリリー

スする実績を持ち、2011年という早い時期からカナダのカントリ

ー・アワードではノミネートされる程の存在でした。カナダ出身

といえば、何といってもあのシャナイア・トゥエインもそうでし

たね。テニルはそのシャナイアとはただならぬ縁を持っているよ

うです。

 

 

まずはプロフィールです。カナダのアルバータ州Grande Prairie出

身の、現在26歳。ギターを始めたのは14歳の頃でしたが、そのだ

いぶ前の9才の頃の大切な思い出が有るそうです。彼女によると、

゛私は人生を通じてシャナイア・トゥエインの大ファンであり続

けた。彼女のすべての歌のすべての言葉を知っているわ゛゛9歳の

頃シャナイアのコンサートに行った時、とても貴重な体験をした

の。私が<シャナイア、あなたと一緒に歌えるかしら?>という

サインを掲げていたら、彼女が手を伸ばして私をステージに上げ

てくれたのよ。18000人の観衆を前に私のヒーローの横に立った

時間は忘れられない。そして思ったわ。「これよ。これが私のし

たい事だわ」゛

 

 

15才の頃、自分の才能を世の中に生かす方法を知りました。「Big

Hearts for Big Kids」という地域の若者の駆け込み対応をする施設

の支援の為に、自らの歌で1.5百万ドルを集めたのです。゛私のコ

ミュニティの同じくらいの年齢の友達が、安全な場所を必要とし

ている事を聞いて始めたの。このイベントは音楽に何が出来るか

を私に知らしめてくれたわ゛

 

2011年にカナダ・カントリー・アワードで女性アーティスト賞に

ノミネートされた後、Grande Prairieからはるばる車で45時間かけ

てナッシュビルに乗り込み、多分に漏れず、作曲家としての契約

からスタートしました。そして、2018年にリリースした"Somebody's

Daughter"で、まず自国のカナダのアワードで女性アーティスト賞

含めた4部門で受賞を獲得したのです。アメリカのカントリー・

ングルではトップ30ヒットとなり、ミランダ・ランバートとのツ

ーへの参加などで認知度を上げてきています。

 

 

テニルの歌声は、甘めでキュートながら独特なソウル風の粘りを

ち、結構アーシ―です。音楽スタイルは、エレクトリックな効果音

も散りばめたポップ・カントリーの範疇に入るのですが、艶々した

王道のポップ・サウンドとは距離置き、ルーツ志向に幾分振ったイ

メージを感じます。例えば、"White Horse"のビートや3連バラード

"I Kept the Roses"に60年代のメンフィス~サザン・ソウルの下地が

感じられ、歌声も実にソウルフル。一方で、"Where You Are"は古

いバラッド風メロディが印象的です。

 

ルックスは、トレードマーのギターをジミー・ペイジ(古いです

ね)のように低めに携え、ロック・ギタリストのようなアクション

もしつつのアーティスティックなお姉さんという感じがなかなかよ

ろしいですね。いわゆるディーバとかポップ・アイドルという感じ

とは違います。

 

 

全曲でソングライターとしてクレジットされていて、有能なところ

を見せています。代表曲の"Somebody's Daughter"は、テニル曰く

゛誰もが物語を持っている。この曲はが意味するのはそれよ。皆が

思っている以上に私たちが繋がっていると認識する曲なの゛という

ッセージ・ソングです。この曲を始めとして、"Holding Out for

the One"や先の"White Horse"等のアップテンポ曲に勢いが有って良

いと思います。あと、より親しみやすいバラード曲が有ると、より

知名度が上がるんじゃないかな、と。こういうタイプのアーティス

ト、応援していきたいですね。


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